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心を実況

亡くなった祖母は、たびたびテレビを見ながらしゃべっていました。

アナウンサーとの挨拶に始まり、テレビに映る様々なものに対して、

 

「なんとまあ! コレすごいね、ちょっと見てごらん!」

「あれまあ、綺麗な顔した人だねえ……」

「ちょっと、フミコ(店長の名前)、この人、面白い顔してるね!」

 

などと、思ったことをいちいち伝えてくるので、可愛らしいとは思いながらも、幼い店長からは「黙って見てればいいのに」と思えて、とても不思議でした。

でももしかしたら、小さな孫を相手に会話して、言葉で気持ちを表現する術を教えていてくれたのかな、と思っていたのです。

 

でも違いました。

最近わかったのですが、祖母の言動に、別にそんな深い意図はありませんでした。

 

以前、帰省した折に、実家で両親とバラエティ番組を見ていた時のことです。

黙って見ている父と店長の前で、母が延々と心の内を実況していました。

 

母:「あれ! ちょっと、コレ、どういうこと?」

父&店長:(黙って視聴)

母:「ヤダヤダヤダ、ちょっと! え? え? ヤッダー!」

父&店長:(黙って視聴)

母:「ウソ!  ホント? ウッソ! ホント? えええー?!!!」

父&店長:(黙って視聴)

母:「ねえ、ちょっと。見て見て!」

父&店長:(見てるよ、と思いながら黙って視聴)

母:「いや〜、可笑しいよー。笑っちゃうー。あははは〜」

 

祖母がいつも座っていた席で、祖母に瓜二つの姿で、テレビに対して自分が感じたことをすべて言葉に出している母。

これは……別に深い意味はないな。そして明らかに遺伝(祖母は母方)。

ただ思ったことを口に出す、心の動きを実況する血が受け継がれているのです。

 

しかも、素面の時には無言の父も、ひとたびお酒が入るやいなや、祖母や母を上回る怒涛の実況を披露。

皆から「うるさい」と言われ、家族全員が寝た後も、テレビに向かって独りでずーっとしゃべっています。

いつも居間の隣の部屋で寝る店長には、父のその実況がよく聞こえるのです。

「お? アレだろ? あの〜、アレだ! ほれキタ、やっぱり! たははっ!」

「まあ、おそらく、そうだろうな!」

「おっ? んんんー? ほう? こりゃまた……」

とかなんとか、たった独りで延々と。

そしてひとしきりしゃべった後は、

「さーて、そろそろ寝るとするかねェ〜。皆の衆は寝たか?

 お、誰もおらんな。そうかそうか、俺を置いて皆寝たか。フフフッ!

 あー今日はいい一日だったなああああ!」

と言いながら寝室へ向かいます。

 

隣室の布団の中で毎回それを聞きながら、店長は思うのです。

自分、この脈々たる遺伝子を受け継ぐわけですから、20数年後にはきっと心の内をダダ漏れさせること間違いなし。

姉に言わせると、「今も十分漏れてるよ」とのことですが、将来の自分は、祖母や両親のように可愛らしい明るい実況ができるだろうか。

悪口や愚痴や毒ではない、漏れても大丈夫な心の内でありますように!

 

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 08:13
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誕生日の虹

今年の店長の誕生日は、友人Mの夢で始まりました。

中学、高校と同じクラスで、同じ部活だったMと2人で、お寺のような施設でお膳に料理を並べている夢。

しかもうまく並べられなくて焦っている我々。

まったくもって意味不明。

目覚めてから謎夢に頭をひねっていると、そのMから「誕生日おめでとう」メールが。

「いつか一緒に宿坊に旅をしてみよう」という話になりました。

 

そしてしばらくすると、別の友人Nから電話。

「はい、もしもし」と店長が出ると、受話器の向こうから唐突に合唱が聞こえてきました。

『ハッピーバースデイ』を歌うNの3人の子供たちのかわいい声と、Nの高らかな美声。

みんな、ありがとうね!

 

さらに、その日の営業も終わりに近い夕方、幼馴染のK一家がはるばるご来店。

たまたま娘さんの演奏会で長野市を訪れ、その合間に中寿美まで足を延ばしてくれました。

店長が小さい頃お世話になったKのご両親にも久しぶりに再会し、Kの奥様にも初めて会えて、もうそれだけでも嬉しいのに、

「間違っていなければ、たしか今日、誕生日だよね?」

と、お花を渡してくれるK。

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なんて男前?! 

さすがだな、キミは。

そうえいば、Kは昔から優しかったなあ。

 

夕立の中、懐かしい話に花を咲かせて、雨が上がったタイミングでK一家を見送るために一緒に駐車場に出た店長。

すると、ちょうど常連様のKさんがご来店して、

「ねえ! キレイな虹が、二重にかかってるわよ!」

と中寿美の屋根上の空を指差します。

みんなで振り返って見上げると、そこには2つの美しい虹が!

 

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「すごいすごい!」と歓喜して、写真撮影大会と化す一同。

店長の腕とカメラの能力的に限界があり、薄ーい虹に見えますが、実際はもっとハッキリとした美しい虹でした。

Kの奥様の「誕生日の虹ですねハート」という言葉に、じ〜んとしてしまう店長。

ホント、素晴らしい誕生日だなあ。

あまりに嬉しいから、47回目だということを書いちゃうよ。

 

考えてみると、今年だけじゃなく、これまでもいろんな方に祝っていただいたなあと有難く思い出されます。

47回も迎えてるんだなあ。

だけど、しみじみと「誕生日」の意味を感じたのって、39回目くらいからだった気がするなあ。

ってことは、店長、まだ8歳ということで、よろしくお願いします。

 

この日、店の片づけを終え、「そうえいばお昼食べる時間なかったなあ」と空腹感を抱えて住居スペースに戻ると、夫が書いた「誕生日おめでとう」メッセージの置手紙と共に、夫が作ったゴーヤチャンプルーが残されておりました。

やっぱ今年の誕生日、最高!

 

 

タマアジサイ、咲きました♪

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author:中寿美, category:店長のひとりごと, 09:20
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きれいですね

オープン以来、お客様の年齢層は若干高めのcafé中寿美。

でも、近ごろは若いお客様も増えてきました。

 

先日、大学生と思しき男性がご来店され、ケーキセットをご注文されました。

店長がケーキをテーブルに置いたタイミングで、お客様が一言。

 

「なんか、きれいですね」

 

ん? きれい? 何が? ケーキが?

さすがに店長、自分のことだとは思いません。

 

すると若者が、店内を見まわしながら続けました。

 

「どれぐらい経ってるんですか? ここ」

 

ああ、建物のことね!

「もう10年経つんですよー」と答えると、「そんな風には見えませんね。きれいですね」とのこと。

ありがとうございます。何であろうとお褒め頂いて嬉しいです。

 

そしてカウンター内に戻ってホッとする店長。

これ、自分がもう10歳若かったら、厚かましくも勘違いしたかも!

10年前なら、「きれい」が自分に向けられた可能性を捨てきれず(ほんと厚かましくてすみません)、顔を赤らめる自意識過剰を発揮したかも。

よかった。

大丈夫。

全然勘違いしません。

赤面してない私、厚かましい勘違いをしなくなった自分、成長した。

そして、年取った……。

 

だけど。

「きれいですね」と言ったお客様が、あと20歳年上だったら、やっぱり赤面しちゃうんじゃないだろうか?

いかんいかん。

まだまだ修行が足りない店長です。

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 09:45
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オープン前夜の夢

café中寿美のオープンは10年前の秋ですが、その開店初日前夜に見た夢を、今もはっきりと覚えています。

 

皆様ご存知のように、café中寿美は店長一人でやっている山の中の小さな喫茶店で、幹線道路からも外れているし、目立つ看板も出していません。

今でこそ、事前に場所を調べてわざわざ訪れてくださるお客様も増えて、大変ありがたい限りですが、オープンに際しては特別な告知もしておらず、交通事情も悪い山の中ですから、「開店初日に閑古鳥」という事態が予想されました。

 

それなのに、オープン前夜に店長が見た夢は、

『店内満席のうえ次から次へとお客様がやってきて、大パニック!』

というものでした。

「用意したメニューの在庫が次々と切れ、オーダーを取る伝票までも切らしてメモ用紙で代用する」という細部にまで凝ったもの。

お手伝いの姉と二人、焦りまくって謝りまくって、いろいろが間に合わなくて大汗をかくという、目覚めてからもげっそりとするような夢。

 

オープンを控えてそんな夢を見る店長、ネガティブなんだか、ポジティブなんだか。

 

さて、現実はどうだったか。

期待と緊張を胸に迎えたオープン初日は、当然ながら満席になんてならなかったけれども、それなりに忙しかった記憶があります。

あの日訪れてくださった皆様、本当にありがとうございました。

あの日の店長は何もかも初めてで、とにかく気が高ぶり、話しかけられると手が止まり、必要のない食器を出し、人数を数えられず、落ち着きなくアタフタとして、一日が終わる頃にはドッと疲れていました。

とにかくクタクタに疲れて、そして嬉しかった初日の思い出。

 

つい最近、ふと思いついて初日の来客データを調べてみた店長。

あんなにバタバタと焦って、ヘトヘトになった初日の来客数が、驚いたことになんとたった15名様!

しかも、姉と2人で対応して、あの疲労感だったのです。

 

相変わらず、café中寿美は、夢で見たような「満員御礼」なんてめったに出ない、基本的にはひっそりとした静かな店です。

でも今は、1日に40名様ぐらいまでなら、1人で対応できるようになりました。

それ以上の時は、バイトの友人達がいてくれるので鬼に金棒です。

オープン間もない頃は、お客様が訪れるたびに、「ああどうしよう、どうしよう」と及び腰の店長でしたが、訪れてくださるお客様と、10年という時間の経過のおかげで、ボンクラの店長もいつの間にか鍛えられました。

 

はじめから、なにかもかも上手くやろうなんていうのは不可能です。

何事にも最初があって、それは慣れないことで大変で、ストレスも苦労もあります。

「こんなんで、この先どうしよう?」という不安で、暗澹たる気持ちになることもしばしば。

でも、目の前の事をひたすら続けて、ある程度の時間を経て振り返ってみれば、わずかながらでも成長に気づくことがあります。

もっと若い時に、そういう経験を積んでおけばよかったと反省しながら、

きっとこれからは、「できなくなること」も増えていくんだろうなあ、と覚悟する店長です。

 

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 09:36
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尽きない向上心?

珍しくテレビをつけたら、ちょうど歌番組をやっていました。

男性アイドルグループがたくさん出演していて、若い男の子たちがキラキラと歌って踊って笑っていました。

誰が誰だかわからない集団の中で、激しく動きながらもカメラが自分をアップに映すほんの一瞬、すかさずキメ顔を作る男の子たち。

それを見て、店長はつぶやきました。

 

「常に自分がカッコ良く見えることを意識しているのって、

 どちらかというとカッコ悪いよね」

 

すると、夫がビクッとしたように言いました。

 

「えっ?! オレのこと?」

 

え? 

あの、えーと、すいません、カッコ良く見えようとしていたなんて、全然知りませんでした。

カッコ良く見えてなかったので。

ということは、カッコ悪くもないと思います。

 

しばらくすると、テレビでは唐突にディーン・フジオカがアップに。

とくにファンではないし、好みという訳でもないけれど、その端正な顔立ちについつい見入ってしまう店長。

すると夫が言いました。

 

「綺麗な顔だなあ!

 オレもいつかあんな顔になれるのかなあ〜!」

 

……。

ハイ?

すでに40代半ばのオジサンなのに、『いつか』って……。

来世のことですかね?

 

「向上心にもほどがある」と店長が笑うと、「やっぱ無理かな?」と夫。

ごめんね無理だよー。

店長が井川遥になれるかなって言うのと同じです。

痩せようが、エステに勤しもうが、無理。

かなり抜本的な整形でも厳しいかと。

 

ディーンでなくても、全然構わない店長。

だから井川遥でなくても勘弁してください。

 

 

今年も美しい蝶がご来店しました。

カメラに向かって「キメ顔」は見せてくれませんが、夢中で蜜を吸う姿は綺麗です。

 

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author:中寿美, category:店長のひとりごと, 09:04
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うっかりカップ&ソーサー

先週の三連休のこと。

一時お客様が集中して、ちょっぴりテンパっていた店長とバイトの友人Kさん。

そしてひと波去り、ホッとしてあるテーブルの食器を下げようとした時、発見したのです。

 

1客の珈琲カップが、この組み合わせになっていました!

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えーと、正しくは、以下の組み合わせなのです。

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一瞬、お客様が他のカップと置き換えたのかと思ったのですが、同席の方は珈琲ではなく、最初からこの状態でお出ししてしまったようです。

 

珈琲は店長が淹れてソーサーの上にカップを乗せています。

そして、Kさんがお客様へと運びます。

我々2人とも、組み合わせの間違いに、全然、まったく、これっぽちも気づきませんでした!

チョッピリどころか、相当テンパっていたようです。

 

しかもですね、この珈琲を召し上がったのは初めてご来店と思われる感じの良いお客様で、「写真、撮ってもいいですか?」と丁寧な確認をされていたのです。

 

「あのお客様、何枚も写真、撮ってましたね……」

 

つぶやくKさん。

うん、そうだったね……。

 

おそらく、SNS上に妙なカップ&ソーサーがアップされてしまうのではなかろうか……。

ま、仕方ないか。珈琲の味に変わりはないですし。

とはいえ、おかしな組み合わせで飲ませてしまったお客様、器の作者の岡本さん、大変申し訳ありませんでした。

 

10年経つのにいろいろ間違える店長です。

 

 

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 10:32
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後ろ前、裏表

比較的お客様の多かったある日の夕方、ご近所の常連様Tさんがご来店されました。

片づけもひと段落したので、テラスにてTさんとしばらくおしゃべりしていたところ、ふとTさんが言いました。

 

「あら、フミコさん(店長の名前)、もしかして、その服、

 『後ろ前』じゃないかしら?」

 

え!

慌ててその日自分が来ていたブラウスを確認する店長。

そういえば、今日一日ずっとなんだか首元がキツかった。

よく見ると、首の後ろにあるはずのタグが前にあり、左サイドの内側にあるはずのタグが右にある……。

あらやだ、頭から被って着るタイプのブラウスだったから、ウッカリ前後を逆に着てしまい、そして一日が終わろうとしていました。

 

店長:「やだ恥ずかしい! Tさん、よく気づきましたね」

Tさん:「あらあ、だって、襟ぐりと肩の合わせがおかしいもの(笑)」

 

……だよねー。

「今日はそこそこたくさんのお客様を前にしたなあ……」

とじんわりと恥ずかしさがこみ上げる店長。

 

 

そしてそれから数日後。

今度はかなり忙しかった一日が終わる頃、またまたTさんがご来店し、店長がテラス席でお迎えした時のことです。

 

「あら、今日はなんだか涼しげな服ね。素敵」

 

Tさんに声をかけられて、店長は「えへへ〜、そうですかあ〜」と照れながら、自分が着ていたブラウスを見下ろしました。

店長のその日の衣装は、裾が少しヒラッとした紺のノースリーブブラウス。

実はお気に入りです。

でも、西日に照らされたそのブラウスの、ヒラッとした右側の脇に何かついています。

「あれっ? ゴミ?」と思ったら、なんと、本来は左側の裏についているはずのタグ。

 

「うわっ! 裏表に着てる、アタシ!」

 

そして脇のタグのみならず、うなじ下の表側には、堂々とブランド名を外に向けて宣言しているタグが。

かなりたくさんの人に宣伝しちゃったなあ。

忙しい日に限ってこういうことがありますね。

 

しかも、このブラウスは前面にボタンがしっかり付いていて、被って着るタイプじゃないんです。

そういえば、朝、「なんだかボタンがかけづらいなあ…」と思って着た記憶が。

裏返しにして着て、さらにその状態でボタンをすべてかけるって、かなり難儀な作業だったはずなのに。

慌てていたというより、ボーっとしてたんだな。

なんだか疲れているのかな、私。

 

「大丈夫よ〜。店内なら暗くてわからないから(笑)」

 

と、Tさん。

そ、そうかなー。

そうなのかなー。

 

というわけで、ちょっとお疲れの店長が、後ろ前だったり、裏表だったり、妙な着こなしをしていたら、斬新なナウいファッションと思ってスルーしていただけるとありがたいです。

 

3連休もお待ちしております♪

 

 

 

 

 

 

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 08:37
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右脳と左脳

大都会に住む友人知人のマンションに行くと、「いいとこ住んでるなあ!」と思います。

でも不思議なことに、飯綱高原の自宅に日々暮らしていても、同じく「いいとこ住んでるなあ!」と感じます。

まったく違う環境なのに、同じフレーズが浮かびます。

 

店長の場合、都会のマンションは、左脳で感じる『いいとこ』です。

摩天楼から見下ろす景色が素晴しいのはもちろんですが、

当然ながら地価もお家賃も高いわけでありまして、経済的に豊かなことが裏付けされています。

そのうえ都市部は、いろんなお店や、医療、教育、交通等あらゆる機関が充実していて、移動も生活も便利で安心。

もう左脳が、カチカチカチカチと一瞬で動いて「いいとこ!」と答えを叩き出します。

 

それに対して、標高1000m超の飯綱高原の森は、特に見下ろす景色もないし、地価も安くて、移動も生活も不便。

除雪は大変で寒いし、夜は真っ暗だし、野生動物も昆虫もいっぱい。

国立公園内だからいろんな規制もあるし、面倒くさいご近所づきあいもあるんじゃない?

だいたい、年を取ったらどうやって暮らすのよ?

左脳が眉間に皺を寄せて、「NO、NO、NO!」と叫びます。

 

でもそれなのに、この森の中で、「いいとこだなあ……」と日々思っちゃうのです。

スカッと晴れた冬の朝、緑の葉をゆらす春の風、ビール片手に空を仰ぐ夏の夕方、黄金に染まるカラマツの秋、満月の夜に浮かぶ森の影、手が届きそうに瞬く圧倒的な星空、通り過ぎるご近所さんとのクラクションと手を上げるだけの挨拶……。

そういうなんてことない一瞬に、頭が空っぽになった瞬間に、心がそう感じるのです。

右脳が、「YES!」と叫ぶんです。

 

ご近所の友人と、この話をしたところ、彼女が言いました。

 

「両方持ってるのが最高だよね!」

 

なるほど。

左脳が賛成する都会のマンションと、右脳が肯定する田舎暮らし、両方手にする別荘族が理想的。

 

そして店長、あることに気が付きました。

左脳と右脳のこの反応、アレに似てますよ。

そう、恋愛です。

見た目がスマートで高学歴の高収入、経済的に安定した将来有望の男性を前にした時の、左脳のあの「賛成反応」。

見た感じも経済的にもそんなでもなくても、妙に魅力があってどうにも惹かれる男性を前にした時の、右脳のあの「イエーッス!!反応」。

 

ということは、パートナーも別荘族よろしく両方持つのが理想的?

いやさすがにそれは……。

持ってる人もいるんでしょうが、店長はどちらも1つで万々歳。

 

人間に、右脳と左脳、両方備わっているからには、うまいこと両方を使って賢く生きて行かなければなりません。

でもまあ、どちらかに偏って「しまったー!」と思ったとしても、自分の脳を使う分にはきっと大丈夫。

どうしても右脳に偏りがちな店長、バランスを心がけたいと思います。

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 08:08
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Nの指摘

懐かしい人との再会が、立て続けに起こっている店長のここ2ヵ月ほど。

少し前に、幼馴染のことをブログに書きましたが、その彼が、中寿美にご来店してくれて、20数年ぶりに再会しました。ありがとう。

その直後、やはり同じ高校の同じ学年だった男の子(といっても現在は40代ですが)も、中寿美に来てくれました。ありがとう。

 

そんな話を友人Nに電話でした時のこと。

 

店長:「幼馴染はさすがにすぐわかったんだけど、高校の同学年の彼の方は、

    クラスも部活も講座も違ったから全然わかんなくて」

友人N:「向こうは知ってて来るから、わかるんだろうけど」

店長:「そうそう。だけど、男の人ってあまり年取らないね。

    なんか、2人とも若かったよ」

友人N:「きっと向こうは、『村上さん、年取ったなあ』って思ったね!」

店長:「う、うんまあ、残念ながら、そうだね。

    だけどさ、私だって高校の頃は、

    ミニスカート履いてポニーテールなんかしちゃって、

    そこそこ可愛いいつもりでいたんだけど」

友人N:「ああ、じゃあ、

   『村上さん、可愛かったのになあ』って思って帰ったね」

 

く、悔しいけど、反論できない……。

 

 

さらに、大学時代に家庭教師をした時の、教え子と再会した時のことを、友人Nに話した時のこと。

 

店長:「その子、もうすごくキレイになってて、

    懐かしいのと嬉しいのも加わって、

   『美人さんだ〜。ホント綺麗になって〜』って何回も言っちゃって。

    私、完全に、おばちゃん状態」

 

友人N:「で、その教え子は、

    『村上先生は、汚くなりましたね』って言わなかった?!」

 

……言わない!

思ったとしても、いい子だから言わないよ。

 

そして、4歳から知っている近所の男の子が、今は中学生になっていて、先日、数年ぶりに話をしました。

しっかりとした挨拶ができて、きちんと話をして、身長も店長とピッタリ同じになったその男の子に、店長すっかり感激。

その出来事も、電話で友人Nに報告しました。

 

店長:「もうすっかり大きくなって、しかもちゃんとした中学生に成長してて、

    あまりに感動して可愛くて、思わず抱きしめそうになっちゃったよ!」

友人N:「犯罪! それ、犯罪だから!」

 

ついに犯罪ですかー。

確かにそうかー。

 

「自分のトシと現状をうっかり忘れちゃってるこの錯覚、何とかならんものかね」

「常に鏡を目の前に貼り付けるしかないね」

「いや、鏡を見てもさ、謎のフィルターかかっててわかんないんだよね」

「ああ! かかってる! 若き頃の幻フィルター、かかってる!」

などと、常々お互いの衰えぶりを報告し合っているせいか、鋭いNの指摘は当たっているだけに痛い。

 

そんな我々ですが、大学時代はNと2人で飲みに行くと、店に居合わせた知らない誰かが奢ってくれたりして、バブルと調子に乗っていた時代もあったのです。

光陰矢の如し。

過去の栄光にすがること甚だし。

せめてそのお返しに、今度は下の世代にどーんと奢ってみたいけれど、店長、その財力も無し。

 

というわけで、店長がどーんと奢れるようになるかどうかは、皆様のお力にかかっております。

お待ちしております♪

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 10:52
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嬉しい再会

爽やかによく晴れた日のオープン直後、その日の風のように爽やかな美人さんがご来店して、これまた爽やかな笑顔で一言。

 

「村上先生ですよね?」

 

え?!

店長の旧姓はたしかに村上ですが、でも、「村上先生」?

店長、村上時代に「先生」と呼ばれる職業に就いたことはありません。

教員も医者も弁護士も、さらに政治家もやったことありません。

ただし!

大学時代の教育実習と、家庭教師のバイトの時だけ、「村上先生」と呼ばれました。

ものすごく限られた時期の限られた人だけに、そう呼ばれました。

 

えっ?! 誰?

店長がはてなマークで頭をいっぱいにして目の前の美女を見つめていると、彼女が言いました。

 

「Mです! 家庭教師でお世話になった……」

 

あああああああ!!!

Mちゃん!! よく覚えてるよ〜。かわいかったなあ〜。小5から中1まで教えたなあ〜。賢くていい子だったなあ〜。

え? この目の前の落ち着いた美人さんが、Mちゃん??

えええ? 全然、記憶の回路がつながらない。

 

そういえば、ちょっと前に、Mちゃんのお母様が、偶然ご来店したのです。

もちろんお母様は店長にまったく気づかなかったのですが、店長の方はすぐわかりました。

家庭教師をしていたのは、20数年以上前。

でもお母様は当時と変わらず若くて綺麗で(驚き!)、あんまり嬉しかったので店長の方から声をかけたのです。

懐かしくてつい店長が当時の想い出をベラベラとしゃべると、お母様は、Mちゃんが今お母さんになっていて、元気に暮らしていると教えてくれました。

「先生が喫茶店やってるって、伝えておきますね」と言ってお帰りになったお母様。

 

あー、それで、Mちゃんわざわざ来てくれたんだね! 嬉しいよ! と感激する店長を前に、Mちゃんはさらに驚きの言葉を発しました。

 

「母から聞いてビックリしたんですけど、

 私、ここ、何度も来てるんですよ! 

 中寿美のオーナーさんが、村上先生だなんて、全然知らずに来てました!」

 

まーじーでー!

店長も全然気づかなかった……。

教え子の顔はわからなくてお母様の方はわかるって、どうなってんの、店長の記憶システム。

でも、12歳の女の子が、37歳になってるんですよ。これはわかりませんよ。

 

Mちゃん、本当に、すっかり大人の素敵な女性になりました。

仕事も留学も頑張って、良い人と結婚して、お母さんになって、幸せに過ごしているようです。

家庭教師をやっていた頃の大学生の店長、中学生のMちゃんに、「彼氏は吟味に吟味を重ねて選べ」とアドバイスしたようで(なんだソレ)、Mちゃんはその教えをきちんと守った模様。

20歳そこそこの小娘がエラそうにアドバイスしておいて、自分は失敗しちゃったバツイチの店長……。滑稽。赤面もの。

 

あの美しい大人の女性が、教え子……。

なんか、店長、年取ったなあ……(遠い目)。

でも、嬉しいなあ。

 

というわけで、皆様意外と、知らないうちに懐かしい人と、すでに出会っている可能性アリです。

あー、人生って繋がってるんだなあ、と思った6月の爽やかな一日でした。

 

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 08:10
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