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嬉しい再会

爽やかによく晴れた日のオープン直後、その日の風のように爽やかな美人さんがご来店して、これまた爽やかな笑顔で一言。

 

「村上先生ですよね?」

 

え?!

店長の旧姓はたしかに村上ですが、でも、「村上先生」?

店長、村上時代に「先生」と呼ばれる職業に就いたことはありません。

教員も医者も弁護士も、さらに政治家もやったことありません。

ただし!

大学時代の教育実習と、家庭教師のバイトの時だけ、「村上先生」と呼ばれました。

ものすごく限られた時期の限られた人だけに、そう呼ばれました。

 

えっ?! 誰?

店長がはてなマークで頭をいっぱいにして目の前の美女を見つめていると、彼女が言いました。

 

「Mです! 家庭教師でお世話になった……」

 

あああああああ!!!

Mちゃん!! よく覚えてるよ〜。かわいかったなあ〜。小5から中1まで教えたなあ〜。賢くていい子だったなあ〜。

え? この目の前の落ち着いた美人さんが、Mちゃん??

えええ? 全然、記憶の回路がつながらない。

 

そういえば、ちょっと前に、Mちゃんのお母様が、偶然ご来店したのです。

もちろんお母様は店長にまったく気づかなかったのですが、店長の方はすぐわかりました。

家庭教師をしていたのは、20数年以上前。

でもお母様は当時と変わらず若くて綺麗で(驚き!)、あんまり嬉しかったので店長の方から声をかけたのです。

懐かしくてつい店長が当時の想い出をベラベラとしゃべると、お母様は、Mちゃんが今お母さんになっていて、元気に暮らしていると教えてくれました。

「先生が喫茶店やってるって、伝えておきますね」と言ってお帰りになったお母様。

 

あー、それで、Mちゃんわざわざ来てくれたんだね! 嬉しいよ! と感激する店長を前に、Mちゃんはさらに驚きの言葉を発しました。

 

「母から聞いてビックリしたんですけど、

 私、ここ、何度も来てるんですよ! 

 中寿美のオーナーさんが、村上先生だなんて、全然知らずに来てました!」

 

まーじーでー!

店長も全然気づかなかった……。

教え子の顔はわからなくてお母様の方はわかるって、どうなってんの、店長の記憶システム。

でも、12歳の女の子が、37歳になってるんですよ。これはわかりませんよ。

 

Mちゃん、本当に、すっかり大人の素敵な女性になりました。

仕事も留学も頑張って、良い人と結婚して、お母さんになって、幸せに過ごしているようです。

家庭教師をやっていた頃の大学生の店長、中学生のMちゃんに、「彼氏は吟味に吟味を重ねて選べ」とアドバイスしたようで(なんだソレ)、Mちゃんはその教えをきちんと守った模様。

20歳そこそこの小娘がエラそうにアドバイスしておいて、自分は失敗しちゃったバツイチの店長……。滑稽。赤面もの。

 

あの美しい大人の女性が、教え子……。

なんか、店長、年取ったなあ……(遠い目)。

でも、嬉しいなあ。

 

というわけで、皆様意外と、知らないうちに懐かしい人と、すでに出会っている可能性アリです。

あー、人生って繋がってるんだなあ、と思った6月の爽やかな一日でした。

 

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 08:10
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ガテマラ

先日、珈琲豆について調べたくて、ネットの検索画面に「ガテマラ」と入力しました。

すると、検索結果の一番上に、

 

『グァテマラではありませんか?』

 

との表示。

 

え?

あ、「ガテマラ」じゃなくて「グァテマラ」か……。

中寿美、もう10年も「ガテマラ」で通していたよ。

 

 

PCの画面の一番上で、『グァテマラではありませんか?』と主張する文字に、若干カチンと来る店長。

 

「ガテマラ」で全然通じるしィ。

お客様も、「ガテマラ」って言ってる気がするしィ。

あ、でもそれは黒板に「ガテマラ」って書いてあるからか!

ちょっと恥ずかしくなった店長、いったん「グァテマラ」と書き直します。

 

でもその場合……と思いを巡らす店長。

もしお客様が「『ガテマラ』を」と、明らかに『ガ』と発音してご注文して、

その時店長が、

 

「お客様、もしかして『グァテマラ』ではありませんか?」

 

なんて言ったとしたら、ものすごく感じ悪い店ですよね。

 

だいたい、「デズニーランド」とか「ビルジング」って聞いても、「ディズニーランドではありませんか?」「ビルディングではありませんか?」なんて、絶対に言わないし!

 

検索画面の指摘ごときに、妙にムキになる小者店長。

 

café中寿美、「ガテマラ」でも「グァテマラ」でもどっちでも良し。

発音はともかく、コクと甘味があってバランスが良く、かすかにホクッとした風味の美味しい珈琲です。

ぜひどうぞ。

 

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 09:57
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ゆきちゃんの選択

5歳の頃から、2歳年上の姉とピアノを習っていました。

ピアノ教室は実家から5キロほど離れた街の中心部にあり、毎週1回、姉と2人でバスに乗って通っていました。

田舎の路線バスとはいえ、片道約30分。

幼い姉妹2人だけでバスに乗って通うというのは、そこそこの冒険だったと思うのですが、店長はバス代も持たず、乗り降りするバス停も覚えず、姉に任せっきりで通っていました。

 

ある日のピアノ教室からの帰り道、バスに乗ってしばらくしてから、姉が小さな声でつぶやきました。

 

「あ……! どうしよう。お財布忘れた……」

 

とっさに店長は、しばしば冗談を言って妹をからかう姉が、またウソを言ったのだと思いました。

 

「ウソでしょ?」

 

期待を込めて店長が聞くと、「ううん、ホント。ホントにお財布無い……」と答える姉。

ピアノ教室からの帰りは、いつもバス停近くの親戚の家でバス待ちをしていて、その親戚の家に、お財布を置き忘れたらしいのです。

冗談抜きの深刻な姉の表情を見て、どうやら本当にお財布が無いということを知る店長。

 

「どっ、どうするの? どうするの? お金ないと、どうすればいいの??」

 

お金があってもどうするかも知らないくせに、パニック状態に陥る店長。

すると、姉が言いました。

 

「方法は、3つある。

 1つは、今すぐ運転手さんにお金が無いって正直に言う。

 2つ目は、このまま降りるバス停まで行って、そこで運転手さんに言う。

 3つ目は、他に降りる大人の後ろにくっついて、黙って降りちゃう。

 どうする?」

 

選択肢を提示されても、店長にはどの行動も恐ろしくて、「わかんないわかんないわかんない!」と決められません。

そして、しばらく黙って考えていた姉が、意を決したように言いました。

 

「よし! 今すぐ運転手さんに言って、降ろしてもらおう」

 

姉はそう言うと、すぐに立ち上がって運転手さんのところへ行きました。

「すみません。お財布を忘れました」

と伝える姉の後ろで、店長はただひたすら心臓をバクバクさせるだけでした。

運転手さんに、「それで? どうするの?」と言われて、

 

「ここで降りて、お財布を取りに戻ります。今度乗る時にバス代を返します」

 

と答える姉。

小学校低学年で、そんなことが言えるなんて、わが姉ながら感心しちゃう。

そして、本来下車するはずのバス停よりも、だいぶ手前で降りることになった我々姉妹。

ピンチを脱した安堵感と共に、「お姉ちゃんってすごいなあ」と思いながら、親戚の家までのバス停何個分かの道のりを、姉と2人で歩いて戻った記憶があります。

 

戻った親戚の家で、バスでの顛末を話すと、おばちゃんが驚いて言いました。

 

「バスの運転手さんも、降りるバス停まで乗せてくれればよかったのに。

 可哀想に、途中で降ろされて、大変だったね。よく戻って来たね。

 それにしても、ゆきちゃん(姉の名前)、偉いねえ。ホント、偉いねえ」

 

うん、確かに、姉は偉い。

何がすごいって、あの時、一瞬といえども姉の頭に中には、「大人の後ろに隠れて逃げる」という選択肢も浮かんだのだ。

さらに、正直に言うにしても、「降りるべきバス停に着いてから」という考えも。

そいう邪念がありながらも、結局、一番誠実で、潔い選択ができた、というのが素晴らしい。

 

そばにいる妹は全然頼りにならないし、早く決めないと歩いて戻る距離はどんどん増えていくし、短い時間でものすごく葛藤したらしいです。

 

「あのバスの運転手さんも、ちょっとイジワルだよね」

 

という言葉にも、

 

「いや、あの時、運転手さんが厳しかったから良かったんだよ。

 すごくいい経験になったんだよ」

 

と答えるどこまでも殊勝な姉。すごいね、お姉ちゃん。

イヤなことがあると、恨んで辛んで何度も思い返しては呪う傾向にある店長と、大きく異なるところです。

反省。

 

 

 

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 09:05
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心はキレイになれるか?

ご近所の友人が、珍しく平日の夕方やってきました。

仕事を早引けしてのご来店です。

しばらくソファー席でゆっくりお茶した後、店長に向かって言いました。

 

「ここってさあ、すごく居心地よくて落ち着くよね〜♪」

 

忙しいお仕事がひと段落して、いかにもホッとひと息できた、という感じでつくづく話す彼女に、こちらまで嬉しくなって「そう? よかった〜、ありがとう」と答える店長。

すると彼女が続けました。

 

「こういう落ち着くところに、一日中居られたら、きっとすごく心がキレイになるんじゃないかな……」

 

うんうん、と聞いている店長をじーっと見つめながら、さらに彼女は続けます。

 

「……と思ったけど、多分、そんなこともないなあ、って気がしてきた」

 

店長:「あっ! ナニソレ、今、私の顔見て言ったでしょ?」

友人:「いや、別にそういうわけじゃないけどニヤリ

店長:「確かに、一日中ここに居る私の心はキレイじゃないさ」

友人:「うん。あーいや、そんなことないよ。

    そんなに汚いわけじゃないよはーと

店長:「キレイじゃないんだね……」

 

いつもいつでも、フワッとゆるっと優しい雰囲気で、それでいてスパッと突き刺す真実を言うこの友人。

オーラが見えるという人に言わせると、この友人の色は「すごくキレイなドロップみたいな色」だそうで、「今まで見た中で一番キレイ」だそうです。ホントかよー。

そんなオーラがキレイな彼女から見て、店長の心が「キレイじゃない」のは当然かー。

 

café中寿美、どうやら一日中居たとしても心はキレイになれませんが、人によっては多少の効果はあるかも?

なかなか心がキレイになれない店長が、お待ちしております。

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 10:12
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ブログを始めた頃

先日、ふとしたことから、幼馴染がこのブログを読んでくれていることを知りました。

家がすぐ近くで、3歳の保育園年少組から、小・中・高と、なんとなんと16年間ずっと一緒だった彼。

最後に会ったのがいつかも思い出せないくらい、もう何年も会っていません。

 

だから、読んでくれていると知って、嬉しい気持ちと、照れくさい気持ちが一緒になって、思わず自分のブログを最初から見返してしまった店長。

お互いの近況を直接伝えあっていない幼馴染に、このブログは一体どう映るんだろう、と。

 

ブログが始まったのは2010年7月で、店のオープンから3年目の頃。

2010年の7月、8月、9月、10月……と、自分で書いた過去記事を読み進めました。

できるだけ、幼馴染の視点に立ったつもりで客観的に読むことに努めた店長ですが、まず8月の『小さな神様』でひとしきり涙、9月の『価値あるもの』で涙涙、10月の『中寿美の由来』『冬支度』でホロリ、11月の『秋に思うこと』で号泣。

 

別に、泣くような内容が書かれているわけではありません。

7年前の自分の文章は、直しを入れたいところばかりだけれど、これらの記事を書いた時の、自分の状態が思い起こされて泣けてしまうのです。

なんか、必死だったなあ、お金なかったなあ、先が見えなくて苦しかったなあ、みんなに支えてもらったなあ、店ヒマだったのに時間なかったなあ、と。

このように、いちいち涙してしまうので、時間がかかりすぎて2011年の記事に辿り着けませんでした。

 

でも本当に苦しかったのはそれ以前で、2007年のオープンから2010年7月までの、ブログに書かれていない最初の3年間が存在します。

実はその3年がとてつもなく濃い(あるいは薄い)のですが、その記憶も近頃はずいぶん忘れがちになりました。

 

地元で立派な仕事をして、良いお父さんになっている幼馴染に、店長のブログはいったいどう映っているんだろう。

直接聞ける機会が、いつかきっとあるだろうな、その時はどんな時なんだろうな、と過去と未来に思いを馳せる店長です。

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 10:01
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お店冥利に尽きること

一人で店をやっていると、大変なこともいろいろありますが、「お店やってて良かったなあ」と思うこともたびたびあります。

もちろん、たくさんお客様が訪れてくださった時もそうですが、お店冥利に尽きるのは、必ずしも繁盛した時だけではありません。

 

「本日のお客様、今のところただ1人」という、少なからず中寿美を襲う危機的状況のある日の夕方4時過ぎ。

ご近所のMさんがご来店されました。

 

Mさん:「今、前を通りかかったら、

     車が1台も停まってなかったから、来ちゃったーにっこり

店長:「あああああありがとうございますぅーkyu

 

そんな優しいMさんと、しばらくおしゃべりしていると、たまたま別のご近所様もご来店。

「あらどうもー」「ご一緒していい?」という感じで加わり、さらにまた1人、そしてまた1人という感じで、あっという間に同じテーブルに顔見知り同士の男女4名のお客様が集合。

こういう、「待ち合わせたわけではなく、偶然居合わせて会話が弾む」という光景を目の当たりにするのも、人が集う場所になれた気がして、「お店やってて良かった」と思う場面のひとつです。

 

また別のある日。

スラッとした背の高い素敵な女性が、お一人でいらっしゃいました。

初めてご来店の方ですが、見覚えがある……。

すぐに、20代の頃働いていた職場の、同じ部局内にいたTさんだと思い出しました。

当時、書類の受け渡し時に挨拶を交わす程度だったのですが、Tさんはいつも姿勢よく、優しい笑顔で感じが良くて、書類を持って行くたびに、とっても良い気分になっていた店長。

もう20年近く前のことですが、驚いたことにTさん、まったく当時と変わらず綺麗で、全然年を取っていないのです。

だからすぐにあの時同じ部局にいたTさんだと確信した店長は、恐る恐る尋ねました。

 

「あの、以前○○にお勤めではなかったですか?」

 

するとTさんは、「ええ、はい!」と驚いてこちらを見つめます。

一方、店長はそれなりにトシを重ねた風貌のため、即座に「○○課にいた、当時○○という名前でした」と名乗りました。

すると、すぐに「ああっ! えっ? こちらのお店をやってるんですか?!」と驚くTさん。

 

こんなふうに、店長の店と知らずに、偶然昔の知り合いが訪れてくださるというのも、「お店やってて良かった」と思うケースです。

もちろん、知ってて訪れてくださるのも嬉しいのですが、また別の感慨深さがあります。

長野は小さな街なので、これまでもそんな『知人が偶然ご来店』ということは何回かあるのですが、やっぱり嬉しいです。

 

「お店冥利に尽きる」こと、これだけに限らずいろいろあります。

いつもの常連様が、いつものように来てくださることも、

ブログを読んで遠方から来てくださるお客様も、

お一人様がゆっくりと読書してお一人様を満喫していかれる様子も、

お一人様だった方が幸せそうに素敵なパートナーを連れて来たり、

さらにはお子さんも生まれて家族が増えていくのを眺めることも、

挙げ出したらきりがないけれども、みんな「お店やっててよかった!」と思える瞬間です。

 

皆様、いつもありがとうございます。

できるだけ長く続けて、いろんな方々の人生の片隅に、こっそり登場する小さなお店になりたいなあと願う店長です。

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 08:18
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一番嬉しかったこと

ある日、ご近所常連様Tさんから質問されました。

 

「今までで、『一番嬉しかったこと』ってなあに?」

 

え? 一番嬉しかったこと? ええと……。

店長が考えていると、すぐにTさんが言います。

 

「一番悲しかったことは、知ってる。だから言わなくていいわよ」。

 

あ、はい。その節は大変お世話になりました。

うーん、嬉しいことはいろいろあるけれど、「一番」ってひとつだけ挙げるとなると、すごく難しい。

店長が悩んでいると、Tさんが言いました。

 

「やっぱり、ウカイさん(店長の夫)と出会ったこと?」

 

あー、そうですね。それはもちろんそうだけれど……。

なんとなく、即答できない店長、逆にTさんに聞いてみました。

 

「Tさんは、『一番嬉しかったこと』って何ですか?」

 

すると、Tさんが答えました。

 

「私はね、孫と出会えたこと!」

 

あ〜!! そうかあ。

お孫さんと出会うには、娘さんに出会わないといけません。

そして、娘さんと出会うためには、ご主人に出会わないといけませんね。

そうですね、そうですね、いろいろ繋がって、そういうことですよね〜、と盛り上がるTさんと店長。

 

そして、店長は自分にとっての『一番嬉しかったこと(嬉しいこと)』を確信しました。

それは、『café中寿美を、やれていること』。

今現在、店を続けていられるのも、本当にいろんな人との出会いがあるからです。

夫ももちろんですが、家族友人親戚、ご近所様、そして何より、お客様です。

 

ある夜、夫にも聞いてみました。

 

店長:「ねえ、『今までで一番嬉しかったこと』って、何?」

夫:「えー? そうだなー……。あ、アレかな!」

店長:「何? 何?」

夫:「ガストの前で、1000円拾ったこと!」

店長:「え……?」

夫:「ガストの前の水たまりに、1000円札が浮いてたんだよ!

   あの時、嬉しかったなー!」

 

……。

 

気を取り直して、姉にも聞いてみる店長。

すると姉は答えました。

 

「『一番嬉しかったこと』?

 それはやっぱりアレだね!

 カツ丼頼んだらね、カツが2枚重なってたこと!」

 

似てる。

夫と姉、似ている……。

 

「卵でとじられたカツがね、箸でつかんでみたら、下にもう一枚あるんだよ!

 もうビックリ! ラッキー!! って感じでさ。

 一緒に食べてた友達に見せて、大喜びして。

 あまりの嬉しさにその人に分けることも忘れて、全部一人で食べちゃったね!」

 

喜びのカツの思い出を延々と語る姉を前に、『人ってホント、色々だなあ』としみじみ思う店長でした。

 

 

 

 

 

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 07:57
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姉の陰謀

両親&姉と旅行したときのこと。

出発して間もなくの、高速道サービスエリアで休憩しました。

時間はまだ朝の8時台。

モーング珈琲を飲みたくなった店長たちは、エリア内のスタバを利用。

 

お天気の良い朝の空気を吸いながら、母とテラス席でカプチーノを飲んでいると、遅れて珈琲を買った姉もやってきました。

店長の手にするカップを見て、「それ何?」と問うので「カプチーノ」と答える店長。

「カプチーノとラテって何が違うの?」

「ミストコーヒーとはどう違うのかな」

などとしばらく雑談した後、店長がカプチーノを口にした時に事件は起きました。

 

傾けたカップとフタの間から、ドドーッとカプチーノがあふれ出たのです。

一瞬で、唇、顎、上着前面&ジーンズの膝上を、カプチーノまみれにした店長。

即座に、「あははははーーーーー!!!」と大爆笑する姉と、「あれやだー」と心配する母。

慌てながら店長は自分にかかったカプチーノをハンカチで拭き、母と姉がすぐに、テーブルにこぼれたカプチーノを、ティッシュで拭いてくれます。

そして拭きながら姉が言いました。

 

姉:「フタがちゃんとはまってなかったんだね(笑) アッハハハ!」

店長:「あ、あれ? でもさっきまでちゃんと飲めてたのに……」

母:「そうだね、普通に飲んでたよね? おかしいね」

姉:「……あ! 

   アタシ、さっきフタ開けて中見たね。 

   アッハハハ! アタシだ! ハハハーー!」

 

そう。

カプチーノとラテとミストコーヒーの違いを話している最中、姉は店長のカップのフタを開けて、中身を確認していたのです。

その時、フタをきちんと閉めなかったために、店長がそのまま飲んでカプチーノをぶちまけたのだ。

姉がやったことなのに、姉、気付くの、遅くない?

しかも、自分が犯人だと判明した後も、相変わらず愉快そうに笑い続ける罪悪感の薄い姉。

 

「それ、シミになるから濡らして拭いたほうがいいよ」

 

母に言われて、ひとまずトイレに向かう店長。

旅の初っ端から衣装にシミかー、と思いながら洗面所で服を拭き、すぐに母と姉が待つテラス席に戻りました。

こぼしたとはいえカプチーノはまだだいぶ残っていて、続けて飲もうとしたところ、カップの口元にこぼし汚れを発見。

テーブルには、さきほど母たちが拭いたティッシュが何枚かあり、とっさにそのうちのカプチーノ色のついていない1枚を取って、カップの口元を丁寧に拭いた店長。

そして、今度はしっかりフタが閉まっていることを確認し、おもむろにカプチーノを一口。

うん、美味しい。

 

すると、じっとその様子を隣で見ていた姉が言いました。

 

「そのティッシュ、今私が鼻かんだやつ」

 

……。

遅いよ!!

もっと早く言うタイミングあったよね?

わざとなのか?

わざとなの?

わざとかも……。

 

いろいろ遅めで、呑気でおっとり、そして面倒見のよい姉だとずっと思っていましたが、近ごろ、実は妹をいじめる策略なのではないかと疑い始めた店長です。

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 09:43
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いわきへの旅

両親・姉と、ハワイへ行ってきました。

嘘です。

ハワイといっても、いわき市にある「スパリゾート ハワイアンズ」。昔で言う、「常磐ハワイアンセンター」です。

昭和の香り漂う巨大なこの施設は、全館南国を思わせる暖かさで、水着姿の利用客があらゆる場所で行き交っているので、ハワイだと思って過ごせばきっとハワイ。

 

プールもレストランもショー会場も、とにかく小さなお子様連れのファミリーで溢れんばかり。

可愛いチビッコに目を細める孫のいない両親には、本当に申し訳ない気持ちになるけれども、よく考えてみたら、こちらだって一応親子連れ。「ファミリー」には違いない。

ただ、幹事は姉だから、「子連れ」ではなく「親連れ」です。

 

70代の両親と40代の娘達は、2日間ずっとお揃いのムームーを着用し、南国の音楽を聴きながらトドのように並んで寝そべって、極上マッサージを受けました。

夜にはプールサイドでトロピカルドリンクを飲みながら、きらびやかなフラダンスショーを堪能。

映画『フラガール』の蒼井優を思わせる、素敵なダンサーのお姉さん。憧れるわあ。店長よりもずっと年下だけど。

 

巨大プール施設が自慢のハワイアンズで、店長達高齢者御一行はプールには入りません。

だって店長は競泳水着しか持っていないし、競泳水着でガンガン泳ぐ人も場所も皆無。

姉は、「私、今はとても水着になれる体型じゃない」とのこと。ああ、それは店長も!

いかにも『今=たった今この瞬間一時的に無理』という言い方だけれども、その『今』ってもう何年も続いています。そしてこれから先も続きそう。

ウォータースライダーには心惹かれながらも、さすがにアラフィフが子供も伴わずにスライダーを大喜びで降りる勇気は無し。

大人になるって、いろいろ不便です。

 

 

そして、いわき市と言えば、アキコさん(2011年4月5月のブログ参照)。

震災後、中寿美に一時避難していたアキコさんのお宅を5年ぶりに、初めて両親・姉を連れて訪問です。

ちょうど桜が見頃の時期で、アキコさんのお宅へ向かう道中、のどかな田園風景と見事な桜を楽しめました。

そんな美しい景色の中、ときおりすれ違う何台もの除染汚染土壌運搬トラック。

忘れてはならない、今も続く原発事故の影響。

 

アキコさん宅の庭の木蓮が満開。

 

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細やかで優しいアキコさんの手料理をいただいた後、アキコさんが植えた桜たちを眺めに、近くの「いわきの里 鬼ヶ城」へ向かいます。

標高が高い鬼ヶ城では、桜はまだわずかに開花した程度でしたが、それでも、なだらかな傾斜地に広がる圧倒的な桜の林は壮観。

 

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桜を植えて普及に努めるだけでなく、枝払いや看板の建て替え等、引き続き管理も続けているアキコさん。

名ガイドです。

 

アスファルトに、珈琲豆の模様?

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と思ったら、イノシシの足跡です。

綺麗に道路を横断しましたね。

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ハワイアンズとアキコさん宅訪問以外は、往復約800キロをほとんど高速道を移動している、という2日間の親子4人旅でしたが、お天気にも恵まれ、とても楽しかったです。

ドライバーは姉と店長で担当のはずが、どうにも年寄り扱いされたくない喜寿を迎える父が、最後の最後でキーをもぎ取り、ラスト100キロほどを担当。

上越で刺身を買うためにスピードを上げる父を心配しながら、助手席で今度はどこへ行こうかな、と考える店長でした。

 

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author:中寿美, category:店長のひとりごと, 10:00
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仕事かゲームか

一昔前、スタバでパソコンを立ち上げているビジネスマンを見るたびに、

『なんか忙しそうで、仕事デキそう』

と思っていました。

スマホが普及した今、同じ状況でスマホだと、その逆に見えるのはなぜだろう。

 

疑問が浮かぶとすぐ姉に問う店長、さっそく聞いてみました。

 

姉:「当たり前じゃん。パソコン立ち上げてるのは仕事だろうけど、

   スマホいじってるのは、ゲームだよ」

店長:「いや、でも、パソコンだって、ゲームしてたのかもよ?」

姉:「いやいや、ゲームするためだけに、わざわざパソコンは持ち込まないでしょ」

店長:「そうだねー。でも、スマホいじってる人も、仕事かもしれないよ?」

姉:「仕事の可能性もあるけど、スマホはまずゲームだよね」

店長:「『パソコンなら仕事、スマホならゲーム』って印象なのは、どうして?」

姉:「さばける仕事量が違うよ。

   スマホは情報収集のツールとしては使えるけど、

   パソコンでできる仕事量とは比較にならない」

 

なるほど。おっしゃる通り。

でも、姉の明瞭な解説を聞いても、それでも店長、パソコンの人も実はゲームをしてたと思いたいのです。

だってその方が、ホッとするんだもん。

寸暇を惜しんで仕事をしているように見えて、実はゲームしてるっていう方が、なんだか安心するんです。

自分が、それほど忙しく仕事したくないからだなあ、きっと。

 

20代の頃勤めた職場で、怖くて有名な敏腕課長が壁を背にしたデスクで、ピリピリした雰囲気をまとってパソコンに向かっていたことを思い出します。

仕事がデキて、厳しくて、ナイスミドルのその課長の、後ろの鉢植えに水遣りをした時に見たんです。

眉間に皺を寄せた渋い表情の課長が、カチカチとマウスを動かしていたパソコンの画面は、「ソリティア」(トランプゲーム)でした。

課長、超真剣に、「ソリティア」してました。

 

そういうの、なんだかホッとする店長です。

 

 

 

 

author:中寿美, category:店長のひとりごと, 09:24
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