嬉しい再会
- 2017.06.17 Saturday
- 08:10
爽やかによく晴れた日のオープン直後、その日の風のように爽やかな美人さんがご来店して、これまた爽やかな笑顔で一言。
「村上先生ですよね?」
え?!
店長の旧姓はたしかに村上ですが、でも、「村上先生」?
店長、村上時代に「先生」と呼ばれる職業に就いたことはありません。
教員も医者も弁護士も、さらに政治家もやったことありません。
ただし!
大学時代の教育実習と、家庭教師のバイトの時だけ、「村上先生」と呼ばれました。
ものすごく限られた時期の限られた人だけに、そう呼ばれました。
えっ?! 誰?
店長がはてなマークで頭をいっぱいにして目の前の美女を見つめていると、彼女が言いました。
「Mです! 家庭教師でお世話になった……」
あああああああ!!!
Mちゃん!! よく覚えてるよ〜。かわいかったなあ〜。小5から中1まで教えたなあ〜。賢くていい子だったなあ〜。
え? この目の前の落ち着いた美人さんが、Mちゃん??
えええ? 全然、記憶の回路がつながらない。
そういえば、ちょっと前に、Mちゃんのお母様が、偶然ご来店したのです。
もちろんお母様は店長にまったく気づかなかったのですが、店長の方はすぐわかりました。
家庭教師をしていたのは、20数年以上前。
でもお母様は当時と変わらず若くて綺麗で(驚き!)、あんまり嬉しかったので店長の方から声をかけたのです。
懐かしくてつい店長が当時の想い出をベラベラとしゃべると、お母様は、Mちゃんが今お母さんになっていて、元気に暮らしていると教えてくれました。
「先生が喫茶店やってるって、伝えておきますね」と言ってお帰りになったお母様。
あー、それで、Mちゃんわざわざ来てくれたんだね! 嬉しいよ! と感激する店長を前に、Mちゃんはさらに驚きの言葉を発しました。
「母から聞いてビックリしたんですけど、
私、ここ、何度も来てるんですよ!
中寿美のオーナーさんが、村上先生だなんて、全然知らずに来てました!」
まーじーでー!
店長も全然気づかなかった……。
教え子の顔はわからなくてお母様の方はわかるって、どうなってんの、店長の記憶システム。
でも、12歳の女の子が、37歳になってるんですよ。これはわかりませんよ。
Mちゃん、本当に、すっかり大人の素敵な女性になりました。
仕事も留学も頑張って、良い人と結婚して、お母さんになって、幸せに過ごしているようです。
家庭教師をやっていた頃の大学生の店長、中学生のMちゃんに、「彼氏は吟味に吟味を重ねて選べ」とアドバイスしたようで(なんだソレ)、Mちゃんはその教えをきちんと守った模様。
20歳そこそこの小娘がエラそうにアドバイスしておいて、自分は失敗しちゃったバツイチの店長……。滑稽。赤面もの。
あの美しい大人の女性が、教え子……。
なんか、店長、年取ったなあ……(遠い目)。
でも、嬉しいなあ。
というわけで、皆様意外と、知らないうちに懐かしい人と、すでに出会っている可能性アリです。
あー、人生って繋がってるんだなあ、と思った6月の爽やかな一日でした。
- 店長のひとりごと
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