いわきへの旅
- 2017.04.26 Wednesday
- 10:00
両親・姉と、ハワイへ行ってきました。
嘘です。
ハワイといっても、いわき市にある「スパリゾート ハワイアンズ」。昔で言う、「常磐ハワイアンセンター」です。
昭和の香り漂う巨大なこの施設は、全館南国を思わせる暖かさで、水着姿の利用客があらゆる場所で行き交っているので、ハワイだと思って過ごせばきっとハワイ。
プールもレストランもショー会場も、とにかく小さなお子様連れのファミリーで溢れんばかり。
可愛いチビッコに目を細める孫のいない両親には、本当に申し訳ない気持ちになるけれども、よく考えてみたら、こちらだって一応親子連れ。「ファミリー」には違いない。
ただ、幹事は姉だから、「子連れ」ではなく「親連れ」です。
70代の両親と40代の娘達は、2日間ずっとお揃いのムームーを着用し、南国の音楽を聴きながらトドのように並んで寝そべって、極上マッサージを受けました。
夜にはプールサイドでトロピカルドリンクを飲みながら、きらびやかなフラダンスショーを堪能。
映画『フラガール』の蒼井優を思わせる、素敵なダンサーのお姉さん。憧れるわあ。店長よりもずっと年下だけど。
巨大プール施設が自慢のハワイアンズで、店長達高齢者御一行はプールには入りません。
だって店長は競泳水着しか持っていないし、競泳水着でガンガン泳ぐ人も場所も皆無。
姉は、「私、今はとても水着になれる体型じゃない」とのこと。ああ、それは店長も!
いかにも『今=たった今この瞬間一時的に無理』という言い方だけれども、その『今』ってもう何年も続いています。そしてこれから先も続きそう。
ウォータースライダーには心惹かれながらも、さすがにアラフィフが子供も伴わずにスライダーを大喜びで降りる勇気は無し。
大人になるって、いろいろ不便です。
そして、いわき市と言えば、アキコさん(2011年4月、5月のブログ参照)。
震災後、中寿美に一時避難していたアキコさんのお宅を5年ぶりに、初めて両親・姉を連れて訪問です。
ちょうど桜が見頃の時期で、アキコさんのお宅へ向かう道中、のどかな田園風景と見事な桜を楽しめました。
そんな美しい景色の中、ときおりすれ違う何台もの除染汚染土壌運搬トラック。
忘れてはならない、今も続く原発事故の影響。
アキコさん宅の庭の木蓮が満開。
細やかで優しいアキコさんの手料理をいただいた後、アキコさんが植えた桜たちを眺めに、近くの「いわきの里 鬼ヶ城」へ向かいます。
標高が高い鬼ヶ城では、桜はまだわずかに開花した程度でしたが、それでも、なだらかな傾斜地に広がる圧倒的な桜の林は壮観。
桜を植えて普及に努めるだけでなく、枝払いや看板の建て替え等、引き続き管理も続けているアキコさん。
名ガイドです。
アスファルトに、珈琲豆の模様?
と思ったら、イノシシの足跡です。
綺麗に道路を横断しましたね。
ハワイアンズとアキコさん宅訪問以外は、往復約800キロをほとんど高速道を移動している、という2日間の親子4人旅でしたが、お天気にも恵まれ、とても楽しかったです。
ドライバーは姉と店長で担当のはずが、どうにも年寄り扱いされたくない喜寿を迎える父が、最後の最後でキーをもぎ取り、ラスト100キロほどを担当。
上越で刺身を買うためにスピードを上げる父を心配しながら、助手席で今度はどこへ行こうかな、と考える店長でした。
- 店長のひとりごと
- -
- -