お母さん?
- 2017.08.22 Tuesday
- 08:43
先日、姉が言いました。
「この間、20代の若者と話す機会があって……」
どうも仕事先で、20代の若い男性とお話ししたそうです。
彼は若者らしい熱い情熱を持って仕事に向き合う青年で、でも何やら仕事関係で嫌なことがあったらしい。
姉:「その彼がね、なんか自分が頑張ってチャレンジした結果が芳しくなくて、
逆にライバルに負けちゃって、すごく悔しかったらしいの」
姉は、先輩として年長者らしく、若者の話をふんふんと聞いてあげた様子。
すると、ひとしきり悔しい思いを打ち明けた後で、若者が言ったそうです。
「いやあ、なんかスミマセンでした。愚痴ばかり聞かせてしまって。
でも、Mさん(姉)ってなんか、
お母さんみたいで、すごく話しやすかったです!」
……。
「お母さん?!」
「それはないわー」
「ひどいひどい、失礼ー!」
姉の話を聞いていた40代の我々一同(全員子無し)、猛抗議。
でも、全然あり得る話なんです、残念ながら。
まだギリギリ40代の姉ですが、20代の子供がいても全くおかしくない。
そして、20代男性から見たら、我々世代は完全に「お母さん」世代。
わかってはいるけれど、やっぱりショック。
飼い犬に向かって「母ちゃん、帰って来たよー」なんて言っちゃってる姉ですが、犬に向かって「母」になるのと、成人した人間に対して「母」になるのとでは、やっぱり訳が違うのです。
見た目はどうであれ、年齢がいくつであれ、そんな覚悟はできていない我々。
姉:「でもさ、彼には全然悪気はないんだよ」
店長:「そうだね。むしろ『お母さんみたいで親近感!』ってアピールだよね」
友人:「その一言がどれだけ相手を打ちのめしているか、全然自覚ないんだろうね」
店長:「考えてみれば、私達だってかつて20代の頃、当時の40代の先輩達に、
そういう不用意な発言を平気でしてたかもしれない」
友人&姉:「してたね。絶対にしてたね」
というわけで、現在の若者から「お母さん」扱いされても、文句は言えません。
むしろ、喜ばないといけないのかもしれない。
下の世代から頼られ、必要とされるのは、有難いことです。
とはいえ、「お母さん」っていうのはやっぱり微妙。
でも「微妙」なんて言っているうちに、あっという間に「おばあちゃん」になりそう。
自分の立ち位置を客観的に図るのがなかなか難しい40代。
たびたび浦島太郎のような気分になる店長です。
- 店長のひとりごと
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