2月の営業日

  • 2017.01.30 Monday
  • 08:49

2月の営業日のお知らせです。

 

☆2月の営業日☆ 冬季(1月〜3月は、金・土・日のみ営業)

 

2/3(金)・4(土)・5(日)

 10(金)・11(土)・12(日)

 17(金)・18(土)19(日)

 24(金)・25(土)・26(日)

 

2/18(土)は、都合によりpm4:30まで(ラストオーダー4時)の営業です。

2/19(日)は、貸切のためpm5:00まで(ラストオーダー4時半)の営業です。

 

 

ブルーベリーケーキ♪

  • 2017.01.27 Friday
  • 10:10

ブルーベリーと言えば、中寿美定番「ブルーベリーシフォン」がありますが、

このたび、『ブルーベリーケーキ』の登場です!

 

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「ぶどうパン」じゃないですよ。

バターをたっぷり使って、じっくり焼いた『ブルーベリーケーキ』。

まぶしたグラニュー糖とバターで、表面はカリッと、中はしっとり焼き上がりました。

 

友人が、「ブルーベリー酒」を作っていて、それに使ったブルーベリーをくれたのです。

あ、もちろん「酒」の方も。

漬けこまれてお酒をたっぷり吸い込んだ、そのまま食べても美味しいブルーベリー。

ケーキに入れてみたら、これまた美味!

 

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寒い季節、バターとブルーベリーたっぷりのパウンドケーキ、ぜひどうぞ♪

 

面白い身の上

  • 2017.01.24 Tuesday
  • 13:37

以前、店長の身に起きたちょっとやっかいな出来事を、友人に打ち明けた時のこと。

話を聞き終わった友人が言いました。

 

「私、最近、独りランチに行って、隣の席のOL同士の会話をよく聞くの」

 

ん? え、えーと、私の話はどうなった?

と、やや戸惑いながら、店長、友人の話の先を待ちました。

友人は続けます。

 

「OL同士の会話って、つまんないの。結構どうでもいい話してて。

 それで思うんだけど、フミコさん(店長)の話って、ホント面白いよね!」

 

その時店長が友人に打ち明けた話は、決して面白い話ではなかったのですが(というか、むしろ怖い話)、それでも店長、『話術に長けている』と褒められたと思い、やや有頂天になりながら、「えー、いやいや〜、それほどでも〜」と謙遜してみました。

すると友人がさらに続けます。

 

友人:「世の中の人はね、フミコさんみたいに面白い日常、送ってないよ」

店長:「え? 

         えーと、それはつまり、

         話が面白いんじゃなくて、私の身の上が面白いってこと?」

友人:「そう! ほんとフミコさんて、いろんな出来事が起きるよね〜」

店長:「……」

 

そして、そう言われたことを、別の友人夫婦に話してみると、

 

「ああ、そうそう! そうだよね」

「うん、そっち(面白いのは身の上)だね!」

 

と即、賛同。

どうやら、面白いのは話ではなく、店長の身に降りかかった出来事の方、だそうで。

チョー複雑なんですけど。

 

確かに、失敗や反省は多いし、恥をかくことも多い。

落ち込んだり、トラブったり、怒ったり、辛いことも悲しいことも人に話してスッキリしちゃおう、という部分もあります。

だけど、それが「笑える話」になるまでの過程が、大変なんです。

もちろん、自分で面白おかしく話す場合もあれば、友人たちが勝手に笑い飛ばしてくれることもあります。

不思議なことに、笑っちゃうと、たいていのことは克服できます。

怖かったり、辛かったりすることほど、人に話すのって、けっこう有効だと思っている店長。

でもまあ、周囲にそれだけ助けられているということなのですが。

この時、店長が友人に打ち明けた「ちょっとやっかいな出来事」だって、本当に怖くて不安な一件だったのですが、みんなに話してすっかり安心。

 

身の上が面白ければ、きっと面白い人生になるはず。

辛くて苦しいことも、いつか笑えるように時間をかけて変換して、「面白い身の上」集めたいと思います。

 

 

 

 

 

冬の雷

  • 2017.01.21 Saturday
  • 17:44

まだ朝5時前の真っ暗闇に、目を閉じていてもわかる閃光と、少し遅れて轟く雷鳴。

雷以外は静まり返るその気配に、「ああ、雪が降っているな」とわかるのです。

 

南信地方出身の店長にとって、冬に雷が鳴るなんて、天変地異かと思うほど不気味で、さらに豪雪が予想されるため除雪の恐怖も相まって、それはそれは恐ろしい一日の幕開けとなった今朝。

 

外に出てみると、積雪約30センチ。

暗いうちから除雪を始めて、午前7時半に、駐車場全面除雪を終えたのですが、雪は勢いを止めずにシンシンシンシンシン……と降り続きます。

オープンした店内から、渋い顔で窓の外の雪の勢いと天気予報を見比べる店長。

午前11時には、またしても約20cmの積雪で、車の出入りが困難な状況に。

開店後1時間してもお客様がなかったので、思い切って本日2回目の除雪を決行。

 

駐車場半分を除雪したところで、常連様のお車が入ってきました。間に合ってよかった!

いったん除雪機を止めて、お客様に珈琲をお出ししてから、残りの除雪を片づけます。

今日は中古除雪機フジイ君のエンジンがすんなりかかって、本当に良かった!

 

夕暮れ時にはこの晴れ間。

 

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懸案の屋根雪もやっと落ちました。

一気になだれおちるものすごい音で、お客様も驚愕です。

 

昨年末から腰を痛めた店長、除雪機の運転は何とかなるのですが、雪かきスコップでの手動除雪が大変厳しい状況。

がんばれー、ワタシの体(46歳)! そしてフジイ君(24歳)!

 

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左奥に最強ワドー君(30歳)。

 

吹雪の中の除雪は辛いけど、

ときおり見せてもらえるこの景色が、たまらないのですよね〜♪

 

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晴れた日の雪景色

  • 2017.01.20 Friday
  • 12:28

降りましたね!

 

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先週金曜日からの5日間は、「どん、どん、どん、どん、どーん!」という感じの積雪でしょうか?

すっかりおなじみの冬の中寿美の光景に。

 

屋根の雪が落ちきっておらず、玄関口が危険です。

どうぞ、お気をつけて。

 

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店長のイラスト付き看板。

 

今朝は除雪の必要がなかったので、久しぶりに散歩しました。

晴れた日の雪景色は、本当に綺麗です。

こういう景色があるから、除雪もなんとか頑張れます。

 

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駐車場の雪壁に出来ていた謎の穴。動物の足跡付。

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姉夫婦の飼い犬が、しつこく匂いを嗅いでいたから、何か動物が掘ったのかな?

夜の中寿美駐車場は、野生動物が多数行き交っているようですが、昼間はお客様がたくさん行き交ってくださるといいなあ……。

 

というわけで、雪景色の中でお待ちしております♪

 

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久しぶりにフジイ君が

  • 2017.01.15 Sunday
  • 14:07

今朝も積もりました、約20cm。

 

 

でも、大丈夫。今朝は夫がいるのです。

よっしゃー、今日は夫と2人がかりで2台の除雪機でバーッと除雪しちゃうもんね。普段の半分の時間でできるんだもんね。余裕!

そう思いながら、昨日も快調に始動した中古除雪機のフジイ君のエンジンキーをひねります。

ところが、フジイ君はうんともすんとも言いません。

 

「フジイ君、エンジンかからない!」

 

焦った店長は、傍で除雪していた夫に伝え、すぐに夫がキーをひねりましたが、依然としてまったく動かないフジイ君。

 

「あれー? これはちょっと原因がわからないな」

 

と言って、夫は何やら物置から取り出してきました。

トンカチです。

トンカチ? トンカチで直るの?

夫不在時には店長一人で対処しなくてはならないため、夫の行動を観察して備えようとする店長。

訝しげに眺めていると、夫は除雪機の中をトンカチでガンガンガン!と叩きます。

夫が叩いている場所を、頭に入れる店長。

その後、再度キーをひねりますが、相変わらずフジイ君は無言。

 

すると、今度はブースターケーブルを取り出して来た夫。

そして、除雪機の中の一部をケーブルのクリップで挟み、もう一方のケーブルが露出した切れ端を、除雪機内の少し離れた場所に伸ばしました。

ふむふむ、どことどこに繋ぐのかな?  私独りの時でも覚えていられるかなあ、と覗き込む店長。

その直後、ケーブルの端が除雪機に触れて、

 

「バチッ!! バチッ!! バチバチーッ!!」

 

という音と共に飛び散る火花。

そして、「ブルル〜ン!」と声を上げるフジイ君。

……。

 

店長:「……あの〜、アタシにコレ、できるのかな……?」

夫:「あ、やる? だったらそれ用に、配線出しておくけど」

 

『いいよいいよ、危ないからキミはそんなことしなくていいんだよ。

 暖かい室内で珈琲でも入れていてくれたまえよ』

なーんてセリフは、絶対に夫の口から出てこないことはわかっているけれど。

 

この荒っぽい処置は、エンジンの電気系統を直結するっていう、よく映画とかで、車盗む時にやっている、アレですよね。

いよいよ店長、そういう事まで自力でやるようになるんでしょうか。

火花、怖いよう。

 

そして、ネットで中古除雪機情報を調べながら、

「この除雪機、フミコさん用にいいと思うんだよね。

 ちょっと古いけど、HSTだし」

なんて言っている夫に言いたくなるのです。

 

「私用の除雪機なんていらない。アタシは素敵なバッグや靴を買って欲しい!」

 

と。

だけどすぐに、「いや、だけど、故障しない新品の除雪機なら、すごく嬉しいかも」なんて思っちゃう。

 

素敵なバッグや靴より、素敵な除雪機を欲する女になってしまった店長。

いやホント、使える除雪機、最強ですから。

 

 

目覚めがやや遅かった今朝のフジイ君。24歳です。

キミが生まれた頃、店長はミニスカートにハイヒールを履いて都心を闊歩していたのだよ。

2017年営業スタート♪

  • 2017.01.14 Saturday
  • 15:18

本日、café中寿美2017年の営業をスタートいたしました!

そして、店長の仕事始め「なのに」か「だから」か、ドカ雪です!

 

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今シーズンは、

「全然雪降りませんね」

「去年より少ないですよね」

という言葉が、ご近所さん達の間で挨拶のように交わされていたのですが、中寿美の始動とともに、雪景色もようやく始まりました。

そして、

「やっと(雪)来ましたね」

「ちょっといきなり過ぎませんか?」

「中寿美の始業だからやっぱり(笑)」

という挨拶を、今年もいつもの常連様たちと交わす店長。

 

いろいろ贅沢を言ってはなんですが、降雪はもうちょっと小出しに、均していただけると助かります、お天気の神様。

雨女の店長の仕事始めだからって、こんなに一度に降らせる必要はないんですよ。

おかげで、営業時間真っ最中に、ブログが書けちゃう新年最初の営業日。

これは、今年の中寿美の行く末を、象徴していませんよね?

 

「大丈夫、象徴してないよ!」という皆様、ぜひともご来店ください。

真っ白な雪景色の中、薪ストーブの暖かさと美味しい珈琲を用意して、今年も皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

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そして早速ですが、臨時営業時間のお知らせです。

1月15日(日)は、

地区会議のためpm3:30まで(ラストオーダー3時)の営業

となります。

ご迷惑をおかけいたしますが、15(日)は3時のおやつまでにどうぞお越しください。

お待ちしております〜♪

 

Suicaデビュー

  • 2017.01.11 Wednesday
  • 17:26

埼玉に住む友人宅を訪れた店長。

友人宅へ向かう都内の駅で、ふと思いついて、ついにSuicaを買ったのです(今頃)。

「滞在中、何度も都内で電車を乗り降りする予定だし」と。

 

券売機の前で、「アタシが東京在住だった20年前にはJRのカードといえば『オレンジカード』だったけれど、アレとは違うんだよね。これは残高が足りなくなったらチャージして繰り返し使えるカード。しかもオレンジカードと違ってSuicaはそのまま直接改札を通れるのだよね……」と、すっかり都会の交通事情から遠ざかっていた店長は感慨に浸ります。

もっと若い時なら、モタモタするのは恥ずかしいので、事前にある程度調べてから購入したはずの店長ですが、オバサンになると図々しくなるもので、思いつきで使い方も知らずに買うのはどうってことはないのです。

 

それでも、切符を買うのと同じように、意外にすんなりSuicaを手に入れた店長、意気揚々と改札に向かいます。

人の波に乗って改札を通る瞬間に、「あ!」と思いました。

Suicaをどこに通せばいいのか知らなかったのです。

けれども前後を人に挟まれて流れに乗っていたため、いつもの動作に体が反応してしまいました。

切符が吸い込まれるはずの場所に、無理矢理Suicaを突っ込んだ店長の前で、無情に閉まる改札。

(あーーー。うん、違うとは思った)と思いながら、そそくさと改札を戻って周囲をチラ見した店長。

颯爽と改札を通り抜けていく人々は、手の中のカードらしきものをかざして改札を通っているようではあるけれど、そのカードが店長と同じSuicaであるとは限らない。

同じ失敗を繰り返すのは嫌だったので、すぐ脇にあったみどりの窓口に入り、駅員さんに尋ねました。

 

「すみません〜。

 今Suica買ったんですけど、どうやって改札を通ればいいんですか?」

 

一瞬キョトンとした駅員さんでしたが、「青いランプの点いている場所に、Suicaをタッチさせてください」と、バカになんてせずに教えてくれました。

 

 

以上の顛末を、友人宅にて報告したところ、

 

友人:「マジで?! 笑えるーー!! すごい『オバサン』ぶりだね(笑)」

友人夫:「それは……(笑)。みどりの窓口ではきっと噂になっているはず。

    『ヘンな人来たよー』って」

 

と、大いに笑われた店長。

いやー、でも、Suicaって楽ですね。買ってよかったです。

 

そして後日。

今度は友人夫婦と地下鉄駅にて待ち合わせした時のこと。

切符を買った店長に対して、驚きながら友人が言いました。

 

友人:「あれ? Suicaあるでしょ?」

店長:「え? だって地下鉄だから。もうJR乗らないから、Suicaはしまっちゃったよ」

友人:「……。Suica、地下鉄、使えますけど……?(笑)」

店長:「ええっ?! 地下鉄でも使えるの?! JRだけじゃないの?」

友人:「(笑) っていうか、店とかでも使えるし!(大爆笑)」

店長:「えーーー! 知らなかったーーー!」

友人夫:「今は、地方の私鉄とかを別にすれば、たいていは相互利用ができて……」

友人:(大爆笑)(大爆笑)(大爆笑)……

 

めちゃくちゃ嬉しそうに大爆笑を続ける友人に対して、爆笑も失笑もせず、淡々と説明をしてくれる友人夫はさすがに東京育ちのイケメン紳士。素敵。

でもまあ、大爆笑の友人も、美味しい手料理をたっぷりと食べさせてくれて、店長の行きたいバーにも同行してくれたから、全然OK。

 

そして、その後、東京に暮らす親戚のおじ様にも会ってきました。

移動はたいてい車で、もう地下鉄もよくわからんよ、というおじ。

都内のホテルのレストランで、

 

「おじさん、Suicaって、地下鉄も使えるんですね。

 私、全然知らなくて、改札で切符入れるところにSuica入れちゃったりして」

 

と店長が話すと、

 

「おー、ボクもやったよ!

 それでさ、『改札にタッチさせて』って説明する駅員に、

 『だって、カードに矢印が書いてあるじゃないか。この矢印の方向に入れろってことだろう?』って言ったんだよ。

 そしたら、『それはチャージする機械に入れる時の矢印だ』って言われちゃったな」

 

と、御年85歳のおじ。

どこのホテルにいても、パリッとしたホテルマンが次々と挨拶に来るようなおじでも、店長と同じような失敗するんだなあ。

ちょっぴり安心した今頃Suicaデビューの店長です。

 

 

シャクトリムシ!

  • 2017.01.07 Saturday
  • 09:24

年末に、国立アルプスあづみの公園のイルミネーションを観に行きました。

 

 

イルミネーションも素敵だったのですが、公園内にある「あづみの学校」という施設がすごく楽しくて!

いろんな生物の展示がとても充実していて、大喜びで見て回りました。

 

そして、最後に立ち寄った売店で、展示されていたある写真集に釘付けになった店長。

(以下、虫が登場します。苦手な方はご注意ください)

 

 

 

 

店内でこの表紙を目にした店長は、まずはギョッとして、それから吸い寄せられるように写真集の前に真っ直ぐに進み、そして恐る恐る手に取りました。

 

 

表紙に使われているこの虫、以前飯綱高原でもよく見かけて、ずっと名前がわからずに、勝手に店長が「阪神」と名付けていた虫なのです。

虫は大嫌いなのですが、怖いもの見たさでついつい観察したり、調べたりしてしまう店長。

成虫がどんな蛾なのか、どんな食性なのか、知りたいと思っていた虫でした。

それが表紙になっていて、手に取らずにはいられなかったのです。

これは、「ヒメノコメエダシャク」という虫でした。

 

そして、写真集のページを、「うわっ、うわっ! うわーっっ!!」とか、「ちょっとココ、ページ触るのもイヤなんだけど!」とか、「何コレ?! 超キモチワルイーーっ!」などと、1人でワーギャー言いながら立ち読みしていた店長。

すると隣で、「じゃあ見なければいいんじゃない?」と呆れて見ていた友人が、

 

「わかった! フミコさん(店長の名前)、私、これ買ってあげるよ!」

 

と言って、ポーンとプレゼントしてくれたのです。

というわけで、café中寿美にこの写真集、あります。

ご興味のある方、ぜひどうぞ。

 

ちなみに夫は、この写真集の隣に並んで展示されていた「うんちレストラン」に釘付け。

いろんな動物のふんにやってくる「うんちを食べる昆虫」を紹介した写真集で、「オレはこの本が欲しい。店に置いて!」と言っていましたが、さすがに飲食店にその本は置けません。却下。

 

店内に「蛍の光」がBGMに流れる中、友人に「シャクトリムシ」の写真集を買ってもらった店長。

もしかして、閉店間際の店内で、ワーワー言いながら立ち読みしていた店長、大ヒンシュクだった?

友人は、お店の人に気を遣って買ってくれたのかも。

反省。でもどうもありがとうはーと

 

 

café中寿美、新年のスタートは、1月14日(土)です。

もうしばらくお待ちください。

 

 

 

 

初夢

  • 2017.01.03 Tuesday
  • 08:35

『地球生物館』

 

宇宙人のタロウは、念願の「地球生物館」にやってきた。

 

「空気や水が存在する美しい地球は、本当に不思議な星なんだ。

 今まで図鑑でしか見たことがなかった地球の生き物を、

 いよいよ生で見られるんだ!」

 

興奮しながら順路を巡り、目を輝かせながら奥へと進むタロウ。

ここには、地球上のあらゆる植物や動物が展示されている。

特殊な薬品で永久保存され、標本として展示されれているものもあれば、生きたまま「つがい」でケースに入れられて展示されているものもある。

 

タロウは、展示ケースの傍らに立つ学芸員に尋ねた。

 

タロウ:「ねえ、どうしてみんな2つずつ、一緒に入っているの?」

 

学芸員:「地球の生き物には、『雄』と『雌』の2種類があるのです。

     それぞれ、体のつくりや、様々な機能が違っていて、

     そしてそれが、地球が独特の星であるゆえんです」

 

タロウ:「え? 雄と雌が別々に存在するの?

     1つの個体に両方が備わっているボクらとは、全然ちがうね」

    

そして、タロウが一番見たかったものが、ついに目の前に現れた。

地球人である。

白、褐色、黄色、様々な肌の色の地球人が、男女1組になって、ケースに入っていた。

食事をしたり、運動をしたり、眠ったり、いろんな状態で狭いケースの中で過ごす地球人。

 

タロウ:「すごい! 

     写真でしか見たことのなかった地球人が、動いているよ!

     そしてやっぱり、『雄』と『雌』があるんだね」

 

学芸員:「その通り。

     さらに非常に興味深いのは、地球人の世界には、

    『雄雌』だけではなく、あらゆる2つの異なった対極があることです。

    『善悪』『貧富』『優劣』『美醜』『老若』『貴賤』『強弱』『左右』…。

     それらをめぐって『幸、不幸』に一喜一憂するのが地球人です」

 

タロウ:「ふーん。ボクたちの星では、雄も雌も、どんな対極も、

     一つの個体の中にすべて併せ持つのが当たり前だけど……」

 

学芸員:「そうですね。

     もしかしたら、地球人もそうである可能性はありますが、

     2つの異なる対極を前に、自分はそのどちらに属するのか、

     それによって苦しんだり、争ったり、喜んだりするのが地球人。

     本当に不思議な生物です。

     地球上で知能は一番高いとされていますが、

     そのレベルは、宇宙では下から2番目ということですから」

 

タロウは、ふと浮かんだ疑問を口にした。

 

タロウ:「ところで、この地球人たちは、どうやって選んだの?」

 

学芸員:「調査研究のため、地球からランダムに採取したのです。

     これは『繁殖研究のための捕獲』になります。

     地球人のレベルの低さから考えると、このままでは絶滅が予想され、

     そこで、ここで繁殖を試みているのですが、成功例はまだありません。

     単に雄と雌を組み合わせておけばよい、というわけではなさそうです」

 

タロウ:「へえ〜。子孫を残すのに、相手が必要だなんて、大変だね!」

 

そう言いながら、狭いケースの中で動く地球人を眺めていたタロウは、なんだか複雑な気持ちになってきた。

 

タロウ:「この地球人たちは、本来ならもっと広い地球上を自由に動くんだよね?

     繁殖の相手だって、自分で見つけるんでしょう?

     わけもわからずいきなりこのケースの中でつがいになって、

     いったいどんな気持ちなんだろう?」

 

学芸員:「大丈夫。地球人にそんなに繊細な感情はありませんよ。

     なんといっても、宇宙の下から2番目のレベルなんですから。

     むしろ、ここでは衣食住は保障され、

     パートナーを探す手間もなく、

     煩わしい個体間の争い事もなく、

     何より生命が脅かされる心配がないんです。天国です」

 

学芸員の言葉を聞きながら、地球人を見つめていたタロウ。

ケースの中の地球人の目が、さびしそうに光るのを見たような気がした。

 

 

 

     

 

 

 

 

 

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cafe中寿美

●営業時間        am10:00〜pm6:00   ラストオーダーpm5:30  ●定休日 月曜&火曜   (祝日の場合は翌日)   *冬季(1月〜3月)は   (金)(土)(日)のみ営業

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