ヨルナカズミでした!

  • 2017.08.29 Tuesday
  • 13:24

8月27日(日)は、午後4時からの一晩だけの夜営業『ヨルナカズミ』でした。

来てくださったたくさんの皆様、どうもありがとうございました!

 

事前にご来店の意思表示をしてくださった方々と、店長が勝手に来てくださると想定した方を合わせると、店内の席数を大幅に上回ったため、急きょ駐車場にタープを張って、臨時のテラス席を設けました。

おかげさまで、常時ほぼ満席という大盛況で終えることができました。ありがとうございました。

 

この日のお料理担当のロジェ安達シェフに、「何時ぐらいがピークになりそうですかね?」と聞かれ、「んー、7時過ぎから8時ぐらいじゃなーい?」と適当に答えていた店長ですが、まさかのオープン4時直後から店内はほぼ満席に。

初っ端から数々のオーダーが安達さんの元へと飛び込みます。

お料理は次々と出来上がり、みんな素晴らしく美味しそうです。

運ぶ店長、食べたくて仕方ありませんでした。

ヨルナカズミの晩だけに登場する謎のマスターも、くるくると働いてくれました。

途中、安達さん奥様や姉も助っ人に入り、狭い中寿美の厨房には一時5名が立ち働くという混戦状態。

 

終了後も、片づけもひと段落したところで、我々のために最後までお料理してくれた安達さんが一言。

 

「ボク、今日4時から5時の時点で、『無理だ』って思いました……」

 

どうもこの日のために、常にチャレンジャーの安達さん、かなり挑戦的なメニューにしたらしいのです。

それでも、最初から最後まで、皆さんに美味しい出来たてお料理を届けるべく、大奮闘してくださいました。

むしろサーブとドリンクと会計担当の店長が、テンパりにテンパってモタモタしておりました。

大変申し訳ありません。

 

というわけで、ヨルナカズミの様子を撮影する余裕もなく、写真でお伝え出来ないのが残念です。

普段は覇気のない店長が一人でやっている静かなcafé中寿美が、珍しく賑わう貴重な一瞬です。

ご興味のある方は、ぜひ次回ご来店ください♪

お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

8月27日(日)営業時間&ヨルナカズミ

  • 2017.08.26 Saturday
  • 08:15

8月27日(日)は、pm4:00以降は「ヨルナカズミ」(一晩だけの夜営業)のため、通常営業はpm3:00までとなります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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pm4:00からは、生ビール・ワイン等のアルコールも登場。

 

フードメニューはロジェ・ア・ターブルさんのお料理メニュー!

予定しているお料理メニューをざっと挙げると、

 

 ・野菜のおつまみ 

 ・お肉のおつまみ 

 ・もつ煮込 

 ・高野豆腐と豚キムチ 

 ・鶏もも肉のコンフィと白ソーセージ 

 ・カッペリーニ フレッシュトマトとスモークサーモン ディルとレモン 

 

他、200円〜1000円くらいまで、軽めなものからご飯ものまで、いろいろです〜♪

 

なお、今回はケーキ等の通常の中寿美フードメニューはございません。

珈琲等のドリンクメニューは、もちろんございます!

 

「ヨルナカズミ」の営業時間は、pm4:00〜pm9:00。

しつこいようですが、夜9時ピッタリに閉店します。

9時を過ぎると眠くなる店長のスマイルが消えるからです(いつも消えてる?)。

ご協力お願いいたします!

 

お待ちしておりまーす♪

 

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お母さん?

  • 2017.08.22 Tuesday
  • 08:43

先日、姉が言いました。

 

「この間、20代の若者と話す機会があって……」

 

どうも仕事先で、20代の若い男性とお話ししたそうです。

彼は若者らしい熱い情熱を持って仕事に向き合う青年で、でも何やら仕事関係で嫌なことがあったらしい。

 

姉:「その彼がね、なんか自分が頑張ってチャレンジした結果が芳しくなくて、

   逆にライバルに負けちゃって、すごく悔しかったらしいの」

 

姉は、先輩として年長者らしく、若者の話をふんふんと聞いてあげた様子。

すると、ひとしきり悔しい思いを打ち明けた後で、若者が言ったそうです。

 

「いやあ、なんかスミマセンでした。愚痴ばかり聞かせてしまって。

 でも、Mさん(姉)ってなんか、

 お母さんみたいで、すごく話しやすかったです!」

 

……。

「お母さん?!」

「それはないわー」

「ひどいひどい、失礼ー!」

姉の話を聞いていた40代の我々一同(全員子無し)、猛抗議。

でも、全然あり得る話なんです、残念ながら。

まだギリギリ40代の姉ですが、20代の子供がいても全くおかしくない。

そして、20代男性から見たら、我々世代は完全に「お母さん」世代。

わかってはいるけれど、やっぱりショック。

飼い犬に向かって「母ちゃん、帰って来たよーハート」なんて言っちゃってる姉ですが、犬に向かって「母」になるのと、成人した人間に対して「母」になるのとでは、やっぱり訳が違うのです。

見た目はどうであれ、年齢がいくつであれ、そんな覚悟はできていない我々。

 

姉:「でもさ、彼には全然悪気はないんだよ」

店長:「そうだね。むしろ『お母さんみたいで親近感!』ってアピールだよね」

友人:「その一言がどれだけ相手を打ちのめしているか、全然自覚ないんだろうね」

店長:「考えてみれば、私達だってかつて20代の頃、当時の40代の先輩達に、

   そういう不用意な発言を平気でしてたかもしれない」

友人&姉:「してたね。絶対にしてたね」

 

というわけで、現在の若者から「お母さん」扱いされても、文句は言えません。
むしろ、喜ばないといけないのかもしれない。

下の世代から頼られ、必要とされるのは、有難いことです。

 

とはいえ、「お母さん」っていうのはやっぱり微妙。

でも「微妙」なんて言っているうちに、あっという間に「おばあちゃん」になりそう。

自分の立ち位置を客観的に図るのがなかなか難しい40代。

たびたび浦島太郎のような気分になる店長です。

ヤマユリの香り

  • 2017.08.19 Saturday
  • 10:22

中寿美駐車場が、満開のヤマユリの香りに満ちています。

 

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植えた覚えのない場所からも花を咲かせて、今年のヤマユリ、なんだかすごい勢い。

 

お盆も過ぎてすっかり秋モードの飯綱高原。

午前10時の気温、20℃。

ずいぶん涼しくなりました。

 

8月の初め、長野市街地に車を駐車したら、こんな気温を示していた時期がはるか昔のよう。

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お風呂の適温を表示している愛車の温度計に、衝撃を受ける店長。

壊れたかと思いました。

この時は、標高1000m超の飯綱高原だって、30℃に達していたのです。

でも今は20℃。

 

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アジサイもアザミもマツムシソウもギボウシも、咲いています。

ブルーベリーが食べ頃。

 

しっとりひんやり、夏の終わりの飯綱高原café中寿美です。

犬は悪くないんです

  • 2017.08.17 Thursday
  • 09:14

あるお客様が言いました。

 

「私は最近、犬が嫌いになったんです」。

 

どうも以前は別に嫌いじゃなかったらしい。

店長が、「何かあったんですか?」と尋ねると、その方は言いました。

 

「実は、ある家族が犬を飼っていまして。

 その家の犬が、えらく私をバカにするんです。

 で、犬と言うのは、飼われている家族の心の内を代弁する。

 犬の態度が私をバカにしているということは、つまり、その家族が私をバカにしてるということです」

 

あ〜、なるほど(笑)。

それ、わかります。たしかに犬ってそうです。

隣に住む姉夫婦の飼い犬「ぎん」は、店長のことを完全にバカにしている。

店長が毎日散歩に連れて行って、ご飯をあげて、世話をしているのに。

会う機会が圧倒的に少ない店長の夫や、実家の両親よりも、店長を下に見ている。

すなわち、「家族の中で店長が一番下っ端」という判断に他なりません。

まあ、でも実際、その通りなんですけど。

 

だから、犬が悪いわけじゃないんです。

飼い主家族の判断を遵守する犬に、罪はないのです。

 

というわけで、そのお客様が犬を嫌いになるのは間違いで、

自分をバカにしているであろうその飼い主家族を嫌いになればいいと思うんです。

でも、人間社会は複雑です。

バカにされても嫌われても、お付き合いしなくちゃならない場合もありますよね。

知らなくてもいい飼い主一家の自分への本当の気持ちを、犬がその習性ゆえに伝えてしまうところに、そのお客様の「余計なこと教えやがって。犬、嫌い」という感情が生まれたのかもしれません。

 

店長は、ぎんにバカにされても、知人の飼い犬にバカにされても、犬も人も嫌いになりません。

全然ノープロブレム。

一番下っ端でウザがられてバカにされるのも、なかなかいいものですよ。

 

 

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店長:「ぎん、こっち向いて!」

ぎん:「うるさい! カメラ嫌いなのよ!」

店長:「あ〜、カワイイね〜、ぎん、こっち向いて!」

ぎん:「イヤだって言ってるじゃないっ! 邪魔よ」

店長:「ホラ、こっち向いて」

ぎん:「しつこい!」

店長:「そうそう! いいショット撮れた〜♪」

ぎん:「ホント、店長ってバカだわ……」

 

 

 

 

 

心を実況

  • 2017.08.12 Saturday
  • 08:13

亡くなった祖母は、たびたびテレビを見ながらしゃべっていました。

アナウンサーとの挨拶に始まり、テレビに映る様々なものに対して、

 

「なんとまあ! コレすごいね、ちょっと見てごらん!」

「あれまあ、綺麗な顔した人だねえ……」

「ちょっと、フミコ(店長の名前)、この人、面白い顔してるね!」

 

などと、思ったことをいちいち伝えてくるので、可愛らしいとは思いながらも、幼い店長からは「黙って見てればいいのに」と思えて、とても不思議でした。

でももしかしたら、小さな孫を相手に会話して、言葉で気持ちを表現する術を教えていてくれたのかな、と思っていたのです。

 

でも違いました。

最近わかったのですが、祖母の言動に、別にそんな深い意図はありませんでした。

 

以前、帰省した折に、実家で両親とバラエティ番組を見ていた時のことです。

黙って見ている父と店長の前で、母が延々と心の内を実況していました。

 

母:「あれ! ちょっと、コレ、どういうこと?」

父&店長:(黙って視聴)

母:「ヤダヤダヤダ、ちょっと! え? え? ヤッダー!」

父&店長:(黙って視聴)

母:「ウソ!  ホント? ウッソ! ホント? えええー?!!!」

父&店長:(黙って視聴)

母:「ねえ、ちょっと。見て見て!」

父&店長:(見てるよ、と思いながら黙って視聴)

母:「いや〜、可笑しいよー。笑っちゃうー。あははは〜」

 

祖母がいつも座っていた席で、祖母に瓜二つの姿で、テレビに対して自分が感じたことをすべて言葉に出している母。

これは……別に深い意味はないな。そして明らかに遺伝(祖母は母方)。

ただ思ったことを口に出す、心の動きを実況する血が受け継がれているのです。

 

しかも、素面の時には無言の父も、ひとたびお酒が入るやいなや、祖母や母を上回る怒涛の実況を披露。

皆から「うるさい」と言われ、家族全員が寝た後も、テレビに向かって独りでずーっとしゃべっています。

いつも居間の隣の部屋で寝る店長には、父のその実況がよく聞こえるのです。

「お? アレだろ? あの〜、アレだ! ほれキタ、やっぱり! たははっ!」

「まあ、おそらく、そうだろうな!」

「おっ? んんんー? ほう? こりゃまた……」

とかなんとか、たった独りで延々と。

そしてひとしきりしゃべった後は、

「さーて、そろそろ寝るとするかねェ〜。皆の衆は寝たか?

 お、誰もおらんな。そうかそうか、俺を置いて皆寝たか。フフフッ!

 あー今日はいい一日だったなああああ!」

と言いながら寝室へ向かいます。

 

隣室の布団の中で毎回それを聞きながら、店長は思うのです。

自分、この脈々たる遺伝子を受け継ぐわけですから、20数年後にはきっと心の内をダダ漏れさせること間違いなし。

姉に言わせると、「今も十分漏れてるよ」とのことですが、将来の自分は、祖母や両親のように可愛らしい明るい実況ができるだろうか。

悪口や愚痴や毒ではない、漏れても大丈夫な心の内でありますように!

 

 

 

新しい看板です!

  • 2017.08.09 Wednesday
  • 10:01

café中寿美に、新しい看板ができました!

じゃ〜ん♪

 

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中寿美10周年のお祝いに、作家の知人が描いてくださいました♪

ありがとうございますー!

 

café中寿美は、

「飯縄山」と「森」に囲まれた……

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「本」と「珈琲」と「薪ストーブ」があるお店なんです。

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土台の制作は夫が担当。

中寿美の宝物です。

 

これまでの看板は、店長がテキトーに描いた珈琲カップの絵で、何度か修理と塗装を繰り返してきましたが、今年の冬、夫がうっかり除雪機でガガガッと削ってしまい、まるでクマの爪痕のように大きな傷が入っていました。

 

今後は、こちらの看板が中寿美の「顔」です♪

なんだか一気に「洗練されたお店」って雰囲気になりました!

中身も頑張らないと……。

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ああ、それから、以前紹介した夫作の謎絵看板も、引き続きよろしくお願いいたします。

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新しい看板で、お待ちしております♪

 

誕生日の虹

  • 2017.08.08 Tuesday
  • 09:20

今年の店長の誕生日は、友人Mの夢で始まりました。

中学、高校と同じクラスで、同じ部活だったMと2人で、お寺のような施設でお膳に料理を並べている夢。

しかもうまく並べられなくて焦っている我々。

まったくもって意味不明。

目覚めてから謎夢に頭をひねっていると、そのMから「誕生日おめでとう」メールが。

「いつか一緒に宿坊に旅をしてみよう」という話になりました。

 

そしてしばらくすると、別の友人Nから電話。

「はい、もしもし」と店長が出ると、受話器の向こうから唐突に合唱が聞こえてきました。

『ハッピーバースデイ』を歌うNの3人の子供たちのかわいい声と、Nの高らかな美声。

みんな、ありがとうね!

 

さらに、その日の営業も終わりに近い夕方、幼馴染のK一家がはるばるご来店。

たまたま娘さんの演奏会で長野市を訪れ、その合間に中寿美まで足を延ばしてくれました。

店長が小さい頃お世話になったKのご両親にも久しぶりに再会し、Kの奥様にも初めて会えて、もうそれだけでも嬉しいのに、

「間違っていなければ、たしか今日、誕生日だよね?」

と、お花を渡してくれるK。

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なんて男前?! 

さすがだな、キミは。

そうえいば、Kは昔から優しかったなあ。

 

夕立の中、懐かしい話に花を咲かせて、雨が上がったタイミングでK一家を見送るために一緒に駐車場に出た店長。

すると、ちょうど常連様のKさんがご来店して、

「ねえ! キレイな虹が、二重にかかってるわよ!」

と中寿美の屋根上の空を指差します。

みんなで振り返って見上げると、そこには2つの美しい虹が!

 

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「すごいすごい!」と歓喜して、写真撮影大会と化す一同。

店長の腕とカメラの能力的に限界があり、薄ーい虹に見えますが、実際はもっとハッキリとした美しい虹でした。

Kの奥様の「誕生日の虹ですねハート」という言葉に、じ〜んとしてしまう店長。

ホント、素晴らしい誕生日だなあ。

あまりに嬉しいから、47回目だということを書いちゃうよ。

 

考えてみると、今年だけじゃなく、これまでもいろんな方に祝っていただいたなあと有難く思い出されます。

47回も迎えてるんだなあ。

だけど、しみじみと「誕生日」の意味を感じたのって、39回目くらいからだった気がするなあ。

ってことは、店長、まだ8歳ということで、よろしくお願いします。

 

この日、店の片づけを終え、「そうえいばお昼食べる時間なかったなあ」と空腹感を抱えて住居スペースに戻ると、夫が書いた「誕生日おめでとう」メッセージの置手紙と共に、夫が作ったゴーヤチャンプルーが残されておりました。

やっぱ今年の誕生日、最高!

 

 

タマアジサイ、咲きました♪

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きれいですね

  • 2017.08.04 Friday
  • 09:45

オープン以来、お客様の年齢層は若干高めのcafé中寿美。

でも、近ごろは若いお客様も増えてきました。

 

先日、大学生と思しき男性がご来店され、ケーキセットをご注文されました。

店長がケーキをテーブルに置いたタイミングで、お客様が一言。

 

「なんか、きれいですね」

 

ん? きれい? 何が? ケーキが?

さすがに店長、自分のことだとは思いません。

 

すると若者が、店内を見まわしながら続けました。

 

「どれぐらい経ってるんですか? ここ」

 

ああ、建物のことね!

「もう10年経つんですよー」と答えると、「そんな風には見えませんね。きれいですね」とのこと。

ありがとうございます。何であろうとお褒め頂いて嬉しいです。

 

そしてカウンター内に戻ってホッとする店長。

これ、自分がもう10歳若かったら、厚かましくも勘違いしたかも!

10年前なら、「きれい」が自分に向けられた可能性を捨てきれず(ほんと厚かましくてすみません)、顔を赤らめる自意識過剰を発揮したかも。

よかった。

大丈夫。

全然勘違いしません。

赤面してない私、厚かましい勘違いをしなくなった自分、成長した。

そして、年取った……。

 

だけど。

「きれいですね」と言ったお客様が、あと20歳年上だったら、やっぱり赤面しちゃうんじゃないだろうか?

いかんいかん。

まだまだ修行が足りない店長です。

オープン前夜の夢

  • 2017.08.01 Tuesday
  • 09:36

café中寿美のオープンは10年前の秋ですが、その開店初日前夜に見た夢を、今もはっきりと覚えています。

 

皆様ご存知のように、café中寿美は店長一人でやっている山の中の小さな喫茶店で、幹線道路からも外れているし、目立つ看板も出していません。

今でこそ、事前に場所を調べてわざわざ訪れてくださるお客様も増えて、大変ありがたい限りですが、オープンに際しては特別な告知もしておらず、交通事情も悪い山の中ですから、「開店初日に閑古鳥」という事態が予想されました。

 

それなのに、オープン前夜に店長が見た夢は、

『店内満席のうえ次から次へとお客様がやってきて、大パニック!』

というものでした。

「用意したメニューの在庫が次々と切れ、オーダーを取る伝票までも切らしてメモ用紙で代用する」という細部にまで凝ったもの。

お手伝いの姉と二人、焦りまくって謝りまくって、いろいろが間に合わなくて大汗をかくという、目覚めてからもげっそりとするような夢。

 

オープンを控えてそんな夢を見る店長、ネガティブなんだか、ポジティブなんだか。

 

さて、現実はどうだったか。

期待と緊張を胸に迎えたオープン初日は、当然ながら満席になんてならなかったけれども、それなりに忙しかった記憶があります。

あの日訪れてくださった皆様、本当にありがとうございました。

あの日の店長は何もかも初めてで、とにかく気が高ぶり、話しかけられると手が止まり、必要のない食器を出し、人数を数えられず、落ち着きなくアタフタとして、一日が終わる頃にはドッと疲れていました。

とにかくクタクタに疲れて、そして嬉しかった初日の思い出。

 

つい最近、ふと思いついて初日の来客データを調べてみた店長。

あんなにバタバタと焦って、ヘトヘトになった初日の来客数が、驚いたことになんとたった15名様!

しかも、姉と2人で対応して、あの疲労感だったのです。

 

相変わらず、café中寿美は、夢で見たような「満員御礼」なんてめったに出ない、基本的にはひっそりとした静かな店です。

でも今は、1日に40名様ぐらいまでなら、1人で対応できるようになりました。

それ以上の時は、バイトの友人達がいてくれるので鬼に金棒です。

オープン間もない頃は、お客様が訪れるたびに、「ああどうしよう、どうしよう」と及び腰の店長でしたが、訪れてくださるお客様と、10年という時間の経過のおかげで、ボンクラの店長もいつの間にか鍛えられました。

 

はじめから、なにかもかも上手くやろうなんていうのは不可能です。

何事にも最初があって、それは慣れないことで大変で、ストレスも苦労もあります。

「こんなんで、この先どうしよう?」という不安で、暗澹たる気持ちになることもしばしば。

でも、目の前の事をひたすら続けて、ある程度の時間を経て振り返ってみれば、わずかながらでも成長に気づくことがあります。

もっと若い時に、そういう経験を積んでおけばよかったと反省しながら、

きっとこれからは、「できなくなること」も増えていくんだろうなあ、と覚悟する店長です。

 

 

 

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cafe中寿美

●営業時間        am10:00〜pm6:00   ラストオーダーpm5:30  ●定休日 月曜&火曜   (祝日の場合は翌日)   *冬季(1月〜3月)は   (金)(土)(日)のみ営業

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